海外旅行、薬の持って行き方は?注意点とおすすめの薬【医師監修】
海外旅行に持参が推奨される薬や、薬の持ち込み時に気をつける点、海外旅行へ行く前に事前手続きが必要な薬をまとめます。
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※本記事の最終更新日 2024年4月
※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供での掲載です。
Contents
海外旅行で【市販薬】を持ち込む時の注意点
薬局で販売されている薬の海外旅行持ち込みについて、税関での許可は必要ありませんが、
以下の点に注意が必要です。
- 薬を大量に持ち込まない
海外旅行の際に大量に薬を持ち込むと、営業目的ではないかと疑われる可能性があります。
滞在日数分以上の薬は海外旅行に持ち込まないようにするのが推奨されます。
- 薬のパッケージごと持ち込む
パッケージがない状態では薬の成分が分からず、海外旅行の出入国時に持ち込めない可能性があります。海外旅行時は、手荷物の持ち込み、預け荷物関係なく、市販薬をパッケージごと鞄に入れるようにしましょう。
【市販薬】海外旅行時に持ち込みが推奨される薬
海外旅行中は、慣れない環境や時差、気温差などでストレスがかかったり、
海外旅行先・現地の料理や水質が合わず体調を崩す場合があります。
- 風邪薬
- 解熱鎮痛剤(薬)
- 胃腸薬
海外旅行へは上記3つの薬の持ち込みが推奨されます。
【病院での処方薬】海外旅行、持ち込み時の注意点
持病があったり治療中の病気がある場合など、病院での処方薬を海外旅行に持ち込む際に
注意すべき点をまとめます。
- 「薬剤証明書」を発行
病院での処方薬を海外旅行に持参する場合は、どのような病気・症状があっての服用かを説明できる「薬剤証明書」の準備が推奨されます。病院にて、海外旅行に行く旨を伝えると証明書を発行してもらえます。
海外旅行、渡航先の国によっては、英文による医師の診断書など、特定の文書の提示が求められる場合がありますので、事前に確認・準備が必要です。
主要国への海外旅行、薬の持ち込みに関する制度については、厚生労働省のページで紹介されているのでご確認ください。
(厚生労働省 海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて)
- 粉薬は避ける
海外では、粉薬は違法薬物の疑いを掛けられるおそれがあります。
他の形の薬に変更できないか、海外旅行に行く前に医師や薬剤師に相談しましょう。
【要確認】海外旅行で出国・帰国時の持ち込みに手続きが必要な薬
- 医療用麻薬
- 医療用向精神薬
これらの薬は、本人の治療目的かつ医師から処方を受けた場合に持ち込めますが、持ち込む前に、手続きが必要になる可能性があります。
- 医療用麻薬:必ず事前に厚生労働省地方厚生局麻薬取締部に申請、許可を得る必要があります。
- 医療用向精神薬:「各国の規定を超える分量」又は「注射剤である医療用の向精神薬」を持ち込みの際に、医師からの処方せんの写等、自己の疾病の治療のため特に必要であるのを証明する書類を準備する必要があります。
また、証明書があっても持ち込み自体が禁止の国もありますので事前に確認が必要です。
(参考:厚生労働省麻薬取締部ホームページ 麻薬等の携帯輸出入許可申請を行う方へ)
その他、薬の海外旅行持ち込みに関する注意
- 薬を郵送しない
自分以外の他人に薬を郵送してもらうのは避けましょう。
海外旅行、渡航先の国によっては、郵送による薬の持ち込みを一切認めていない国もあります。
薬を使用する本人が海外旅行時に自ら持ち込みするようにしてください。
【本記事の監修 丹羽崇(医師)】
神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器 内科および倉敷中央病院呼吸器内科にて臨床研究管理者・呼吸器インターベンション 指導医を兼務。総合内科専門医・指導医、呼吸器専門医・指導医、気管支鏡専門医・指導医などの資格を有するほか、世界肺癌学会、欧州呼吸器学会、米国胸部学会など国内外学会での活動実績や受賞歴が複数有。
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編集者プロフィール
- 人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。
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