【医師監修】海外旅行、薬の持って行き方は?注意点とおすすめの薬

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海外旅行を楽しむためには、体調管理が非常に重要です。しかし、国によっては薬の持ち込みに制限があったり、医師の証明書が必要な場合もあります。本記事では、海外に薬を持って行く際の基本的な注意点から、おすすめの市販薬、持ち込むために手続きが必要な薬を医師監修のもとで詳しく解説します。

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※本記事の最終更新日 2025年5月
※一般的な情報提供としての掲載です。

海外旅行で【市販薬】を持ち込む際の注意点

薬局などで販売されている市販薬を持ち込む際は、税関での許可は必要ありませんが、以下の点に注意が必要です。

  • 薬を大量に持ち込まない

海外旅行の際に大量に薬を持ち込むと、営業目的ではないかと疑われる可能性があります。
滞在日数分以上の薬は海外旅行に持ち込まないようにするのが推奨されます。

  • 薬をパッケージ(外箱)ごと持ち込む

パッケージがない状態では薬の成分が分からず、海外旅行の出入国時に持ち込めない可能性があります。海外旅行時は、手荷物の持ち込み、預け荷物関係なく、市販薬をパッケージごと鞄に入れるようにしましょう。

市販薬を持ち込む際の注意点

【市販薬】海外旅行時に持ち込みが推奨される薬

海外旅行中は、慣れない環境や時差、気温差などでストレスがかかったり、海外旅行先・現地の料理や水質が合わず体調を崩す場合があります。一般的には、下記4つの持ち込みが推奨されます。

  • 風邪薬
  • 解熱鎮痛剤(薬)
  • 胃腸薬
  • 消毒液(+絆創膏)

消毒液を機内に持ち込む際は、液体の内容量が規定を超えないように気をつけましょう。

海外旅行で【病院での処方薬】を持ち込む際の注意点

持病があったり治療中の病気がある場合など、病院の処方薬を海外に持ち込む際に注意すべき点をまとめます。

「薬剤証明書」を発行する

​​海外旅行で病院で処方された薬を持参する場合は、どのような病気・症状があって服用するのかを説明できる「薬剤証明書」の準備をすることが推奨されます。病院にて、海外旅行に行く旨を伝えると証明書を発行することができます。

渡航先の国によっては、英文による医師の診断書など、特定の文書の提示が求められる場合がありますので、事前に確認・準備することが重要です。また、医師の診断書や処方内容の英文表記があると、万が一処方薬を紛失しても再処方を受けやすくなる可能性があります。

証明書に記載されるべき内容

  • 患者氏名・パスポート番号
  • 診断名と服用の必要性
  • 処方薬の成分名(商品名より一般名が望ましい)
  • 服用方法・期間

主要国への海外旅行、薬の持ち込みに関する制度については、厚生労働省のページで紹介されているのでご確認ください。
(厚生労働省 海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて

粉薬は避ける

海外では、粉薬は違法薬物の疑いを掛けられるおそれがあります。原則、処方されたままの状態(薬袋やシート)で持参するようにしましょう。粉薬が処方された際は、他の形の薬に変更できないか、海外旅行に行く前に医師や薬剤師に相談しましょう。

【要確認】海外旅行で出国・帰国時に手続きが必要な薬

  • 医療用麻薬
  • 医療用向精神薬

これらの薬は、本人の治療目的かつ医師から処方を受けた場合に持ち込めますが、持ち込む前に、手続きが必要になる可能性があります。

  • 医療用麻薬:必ず事前に厚生労働省地方厚生局麻薬取締部に申請し、許可を得る必要があります。
  • 医療用向精神薬:「各国の規定を超える分量」又は「注射剤である医療用の向精神薬」を持ち込む際に、医師からの処方せんの写しなど、自己の疾病の治療のために特に必要であることを証明する書類を準備する必要があります。
    また、証明書があっても持ち込み自体が禁止の国もありますので事前に確認が必要です。

(参考:厚生労働省麻薬取締部ホームページ 麻薬等の携帯輸出入許可申請を行う方へ

その他、海外旅行で薬を持ち込む際の注意

  • 薬を郵送しない

自分以外の他人に薬を郵送してもらうのは避けましょう。
海外旅行、渡航先の国によっては、郵送による薬の持ち込みを一切認めていない国もあります。
薬を使用する本人が海外旅行時に自ら持ち込みするようにしてください。

海外旅行中に体調不良になった場合の対処法

持参していない薬が必要になった場合や、急な体調不良でどの薬を服用するか迷った場合は、以下の方法を検討ください。

  • ホテルスタッフや現地の日本語対応クリニックに相談
    • 観光地では日本語対応の医療機関があることも多い
  • 海外旅行保険に加入していれば、提携病院で診療ができるか確認
  • 薬局で薬を購入
    • パッケージや成分表示に注意しましょう。医師の処方が必要な場合もあります。
  • オンラインで日本人医師の医療相談を受ける

日本語が話せないスタッフや医師とコミュニケーションを取るために、事前に翻訳アプリを入れておくと便利です。

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Medifellowは、全国の医師のネットワークを活かし、海外旅行中の急な体調不良にオンラインで24時間対応します。美容以外の全診療科に対応しており、専門医に相談できることが特徴となっています。出国前日までに加入することが必須ですので事前にご検討ください。
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まとめ

海外旅行では、万が一の体調トラブルに備えて薬を持ち込むことが推奨されます。ただし、持ち込みには国ごとの規制があり、トラブルを防ぐには事前の確認と準備が欠かせません。

  • 薬は、パッケージ(外箱)や処方された際の薬袋など、入手時の形で持ち込む
  • 処方薬は診断書や処方箋の英文を用意
  • 渡航先の医薬品規制を外務省や大使館サイトで確認

万全の準備を整え、安心・快適な海外旅行を楽しみましょう。

【本記事の監修 丹羽崇(医師)】

神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器 内科および倉敷中央病院呼吸器内科にて臨床研究管理者・呼吸器インターベンション 指導医を兼務。総合内科専門医・指導医、呼吸器専門医・指導医、気管支鏡専門医・指導医などの資格を有するほか、世界肺癌学会、欧州呼吸器学会、米国胸部学会など国内外学会での活動実績や受賞歴が複数有。

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。
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