ヨーロッパ、物価の安い国はどこ?ホテル・レストランなど物価が安いトップ5カ国と観光地を紹介【2025年最新】
※本記事の最終更新日 2025年11月
海外旅行先として人気の高いヨーロッパ。しかし、「物価が高いのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。ヨーロッパ旅行をお得に楽しむためには、物価の安い国を知ることが大切です。特に、東ヨーロッパやその周辺にはリーズナブルな旅行先が多く点在しています。本記事では、Eurostat(欧州連合統計局)が公表したデータに基づき、旅行関連サービスの物価が低いトップ5カ国と、2025年後半の最新のインフレ動向を解説します。
Contents
ヨーロッパの物価の安い国は?ホテル・レストランの価格水準
旅行者に影響を与える、ホテルやレストランなどのサービス・交通機関の物価が安いヨーロッパの国はどこでしょうか?Eurostatが2025年6月に発表した2024年の比較物価水準統計を参照し、旅行者に影響を与える交通手段、通信、レストラン、ホテルの複合的な物価指数を基に分析しました。この指数は、EU平均を100として比較しています。
最新のデータでは、東ヨーロッパやバルカン半島に位置する国々が、依然としてサービス物価が低い傾向を維持しています。北マケドニアが最も低く、EU加盟国はブルガリアが低い水準にあります。


【観光客向け】物価の安いヨーロッパ5カ国の観光地を紹介
上記ユーロスタット(EU統計局)統計の、レストラン・ホテルの物価指数を基準とした物価の安い国ランキングと、主な観光地を紹介します。
昨年と比較して、トルコとボスニア・ヘルツェゴビナがトップ5から外れる形となりました。
| 順位 | 国名 | レストラン・ホテル | 交通手段 | HFCE(総合) |
| 1 | 北マケドニア | 49.5 (全体最安値) | 55.2 (全体最安値) | 54.8 |
| 2 | アルバニア | 52.3 | 55.7 | 70.2 |
| 3 | ブルガリア | 53.2 | 57.2 | 59.7 |
| 4 | モンテネグロ | 65.5 | 72.0 | 63.4 |
| 5 | セルビア | 68.2 | 77.4 | 67.4 |

- 北マケドニア:レストラン・ホテルの物価指数は最も低い49.5となっています。世界遺産に登録されているオフリド湖やスコピエの旧市街などが人気で、歴史的な建造物巡りや自然を楽しむことができます。

- アルバニア:レストラン・ホテルの物価指数は52.3。アルバニアはイタリアとギリシャの間に位置する国で、アドリア海に面し、自然が豊かで独自の文化を持っています。サランダは、青い海と白い砂浜が魅力の海辺の町。世界遺産のブリトント国立公園では、2,500年以上の歴史を持つ古代都市の建造物を見ることができます。

- ブルガリア:物価指数は51.8。首都のソフィアでは歴史的建物や博物館が豊富で、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂が象徴的なシンボルです。丘の上に立つ教会が美しいヴェリコ・タルノヴォの旧市街や、リラの修道院も必見の観光スポットです。

- モンテネグロ:2024年データで新たにトップ5に入ったモンテネグロは、「黒い山」を意味する名の通り、山と海が織りなす絶景が魅力です。フィヨルドのような地形を持つコトル湾と、城壁に囲まれた世界遺産の古都コトルは、特に人気が高い観光地です。

- セルビア:同じく昨年から順位を上げてトップ5にランクインしたセルビアは、バルカン半島に位置する交通の要衝です。首都のベオグラードは、サヴァ川とドナウ川が合流する場所にある美しい街で、カレメグダン要塞などの歴史的建造物が見どころです。

【番外編】HFCE(世帯最終消費支出)が最も低いトルコ
世帯最終消費支出(FFCE)が53.0と最も低いトルコは、観光人気の上昇により、レストラン・ホテルの物価指数は62.1と今年はトップ5から外れる形となりました。
- トルコ:トルコはアジアとヨーロッパの2つの大州にまたがる国です。イスタンブールでは、アヤソフィアやブルーモスク、トプカプ宮殿などの歴史的建造物が見どころです。カッパドキアでは、奇岩群や熱気球体験が楽しめ、エフェソス遺跡では古代ローマの遺跡を探索できます。パムッカレの温泉やリゾート地も人気です。

【2025年】ヨーロッパ全体のインフレ動向。旅行者に影響する「サービス」の高騰を分析
ユーロ圏の経済状況は、旅行計画に大きな影響を与えます。物価の安い国を選ぶことに加え、最新のインフレ動向を理解しておく必要があります。
総合インフレ率は安定化も、「サービス」の高騰が続く
ユーロ圏全体の年間インフレ率(CPI: 消費者物価指数)は、2025年10月時点で2.1%と安定的に推移しており、欧州中央銀行(ECB)の目標水準に近づきつつあります。

しかし、観光客が最も費用を使う「サービス部門(ホテル、レストラン、交通機関など)」のインフレ率は、依然として高い水準で推移しています。2025年10月時点で3.4%と、総合インフレ率を大きく上回っています。
サービス部門のインフレが高い背景には、賃金の上昇や需要の変動があります。特に観光業や外食産業など、労働集約的な産業は人件費が占める割合が高く、賃金の上昇がそのまま価格に反映されることが多いため、物価が高くなる傾向があります。
| 経済指標 | 2025年10月(前年同月比) | 概要 |
| 総合インフレ率 (CPI) | 2.1% | ユーロ圏全体の物価上昇率。 |
| サービスインフレ率 | 3.4% | 旅行費用に直結するサービス価格の上昇率。高水準を維持。 |
参照:https://tradingeconomics.com/euro-area/inflation-cpi、https://jp.investing.com/economic-calendar/cpi-68
まとめ
ホテル・レストランの物価指数を例に、ヨーロッパの物価の安い国と観光地ついてご紹介しました。滞在中の費用を抑えるためには、物価の安い国を選ぶだけでなく、滞在中の節約方法も考慮することが重要です。例えば、地元の食材を使ったレストランや、市場での食事はコストパフォーマンスが良くなります。また、宿泊施設も現地のアパートメントや民泊を活用することで、さらに予算を抑えることができます。
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編集者プロフィール

- 人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。


