吐き気や腹痛に襲われる「バリ腹」とは?バリなど海外旅行中の注意と対策〜現役医者の体験談とともに紹介〜

腹痛

海外旅行者の多くが一度は経験すると言われる「バリ腹」。これは、バリ島をはじめ、東南アジアでかかりやすいことから付けられた感染性胃腸炎の俗称です。今回は、「バリ腹」を防ぐために事前に気をつけるべきこと、万が一かかった際の対処法までを、オンライン医療相談サービスを提供する株式会社MedifellowのCEOで、医師でもある丹羽の体験談を交えてご紹介します。バリ旅行前にぜひご一読ください。

バリ腹とは?

「バリ腹」は、バリ島など東南アジアで発症しやすい感染性胃腸炎の俗称で、細菌やウイルス(主に大腸菌、ノロウイルスなど)が原因で発症します。現地の水道水や氷、生野菜、加熱不十分な料理などが感染源になることが多く、下痢、腹痛、嘔吐、発熱、全身の倦怠感などの症状が起こります。現地の衛生環境に免疫がない方や、海外旅行に慣れずストレスを受けやすい方は特にかかりやすいため、注意が必要です。 

現役医師が体験したバリ腹

2024年10月、バリ島の医療事情を視察するために訪れた株式会社MedifellowのCEO、医師の丹羽も、宿泊最終日に「バリ腹」を経験しました。 氷や水に細心の注意を払っていたものの、レストランで出されたドリンクに入っていた氷が原因で発症したと考えられます。「最終日の開放感もあって油断してしまった」と丹羽は振り返ります。
その夜から嘔吐、下痢、発熱が始まり、翌日午前中もトイレとベッドの往復。フライト前に吐き止め薬を服用し、帰国まで解熱鎮痛剤とポカリスエットでなんとか乗り切る状況に。普段から健康な医師でも苦しんだこの体験は、バリ腹の怖さを物語っています。

カクテル

バリ腹を防ぐには?感染したらどうする?必要な準備と対応策

【事前準備】 海外に持参すべき常備薬

以下の薬は、日本の薬局や、空港内で購入可能なOTC医薬品(市販薬)で十分に対応できます。日本の保険診療では旅行のための予防処方はできないため、病院での処方を受けることはできません。また、薬を持参する際は、中身だけ持ち出さず、パッケージごと持っていくことが推奨されます。

  • 解熱鎮痛剤(例:イブプロフェン)
  • 吐き気止め(例:ドンペリドン)
  • 整腸剤、胃薬
  • 抗アレルギー薬(必要な方)

参照:【医師監修】海外旅行、薬の持って行き方は?注意点とおすすめの薬

薬

【滞在中】飲食時の注意

海外旅行に慣れている人でも、感染するリスクは大いにあるため、以下の点に十分に気をつけることが大切です。

  • 水道水は口にしない(歯磨きもミネラルウォーターを使用)
  • 氷入りのドリンクや生野菜は避ける
  • 加熱が不十分な料理にも注意をする

【感染時】市販薬を服用する

症状に合わせて、持参した薬を服用します。指定された量や服用間隔を守るようにしましょう。

【感染時】オンライン医療相談を活用する

症状がひどい場合や薬を持参をしなかった場合は、医者の助言を受けるのも良いでしょう。いきなり現地病院に行くのが不安な場合は、日本人医師にオンラインで相談できるオンライン医療相談サービスを活用することが推奨されます。医師に症状を相談し、適切な対処法や服薬の指導を受けることができます。

株式会社Medifellowが提供するオンライン医療相談では、国立病院などに勤務する専門医の助言を24時間受けることが可能です。

【事前加入必須】リモート診療 海外旅行者プラン

【感染時】病院を受診する

症状が重い場合(脱水、血便など)は、現地の医療機関を早急に受診することが推奨されます。保険対応の病院や日本語対応が可能な施設もあるため、事前に確認しておくと安心です。

Medifellow CEOが視察したバリ現地病院レポート

現役医師である株式会社Medifellow CEOの丹波が、バリ滞在中に視察をした病院をご紹介します。

詳しいレポートはこちら:【バリ 現役医師レポート】日本語が通じるおすすめの私立病院2選

Kasih Ibu Hospital(カシイブ病院)

中心地にある私立病院で、スポーツジム併設・不妊治療・心臓カテーテル・人間ドックなど幅広い診療体制が整っています。院内は清潔で、入院設備も充実。日本人コーディネーターも在籍しており、初めての受診でも安心です。

Google Map: Kasih Ibu General Hospital Denpasar

Kasih Ibu Hospital(カシイブ病院)

BIMC Hospital(ビーアイエムシー病院)

ヌサドゥアとクタに展開しており、旅行者に特化した医療体制が充実。すべて個室の診察室で、救急対応力も高く、外国人患者が多いのも特徴です。日本人の看護師資格保持者が常駐しており、日本語でのサポートも可能です。

Google Map: BIMC Hospital 、 BIMC Hospital Nusa Dua

BIMC Hospital(ビーアイエムシー病院)

まとめ〜安心してバリ旅行を楽しむために“備え”を〜

「バリ腹」は予防と備えでリスクを最小限にすることができます。

  • 水・氷や生物に注意
  • 常備薬の携帯
  • オンライン医療相談サービスの事前加入
  • 保険加入

旅行前に上記を検討、準備するなどをして、バリ旅行に臨むようにしましょう。

◎海外滞在中の、日本人専門医によるオンライン診療・医療相談サービスについて

海外での急な体調不良や怪我など、医療面での不安に。

弊社は33科500人以上の専門医の体制で、海外旅行者・出張者・駐在員向けのオンライン診療・医療相談サービスを運営しています。

厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に準拠、「オンライン受診勧奨」サービスを提供、必要に応じて、現地病院受診時の紹介状作成等も行っております。また、厚労省の実施する「オンライン診療研修」を修了の専門医が対応に当たっています。

・病気に関する不安解消
・病院受診の必要性の確認
・受診後のセカンドオピニオン
・医療の内容や医療費適正化
・メンタルヘルス等の健康管理

に寄与します。海外旅行保険だけではカバーできない、医療面での不安解消にご検討ください。

【法人向けオンライン診療・医療相談サービスwebサイト】

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。
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