うつ病かも?精神科の専門医とは?心療内科との違いは?専門医ができること【医師監修記事】

メンタルヘルスケア

■精神科専門医の役割

精神科の専門医は、患者の精神的な健康状態に関する診断、治療、ケアを行います。

以下は、精神科専門医の役割の一例です。

精神疾患の診断と治療:精神科専門医は、うつ病、不安障害、統合失調症、双極性障害などの精神疾患を診断。薬物療法や認知行動療法、心理療法などの治療法を提供しています。

薬物療法の処方:精神科専門医は、患者の症状、健康状態、過去の治療経験などを考慮、最適な薬剤を処方します。

カウンセリングや心理療法:精神科専門医は、患者に対して、認知行動療法や精神分析的心理療法などの心理療法を提供する役割を担います。患者の症状、生活状況、過去の経験などを評価、最適な治療方法を提供します。

精神疾患の予防と管理:精神科専門医は、精神疾患の予防や管理も行います。健康的なライフスタイルやストレス管理の方法を提案するなど、患者が健康的な生活を送れるよう支援します。

緊急時の治療:精神科専門医は、緊急時には、自殺未遂や暴力行為などの危険な行動に対処するために、適切な処置を行うことができます。

これらのことを通じて、精神科の専門医は、患者の個別の状況に応じて治療アプローチを選択、診療する役割を担います。

■精神科と心療内科の専門医の違いについて

精神科と心療内科は、どちらも心の病気を診断、治療することに特化していますが、診療範囲やアプローチ方法に違いがあります。

精神科専門医は重症の精神疾患の診療、心療内科専門医は軽症の心の病気やストレス関連の症状の診療に特化していると言えます。症状に合わせてかかる専門医を選択するとよいでしょう。

精神科専門医の役割

精神科は、主に精神疾患の診断、治療に特化しています。
うつ病、統合失調症、双極性障害、パーソナリティ障害、アルコールや薬物乱用など、深刻な心の病気を診療する役割です。
診断には、心理学的評価、神経学的評価、薬物療法、電気療法などを使用します。

心療内科専門医の役割

心療内科専門医は、比較的軽度の心の病気やストレス関連の症状の診断、治療に特化。うつ病、不安障害、心身症など、”身体的な症状と共に出現する”心の病気を診療します。診断には、カウンセリング、認知行動療法、薬物療法などが使用されることがあります。

■精神科専門医になるためには?

以下の手順で精神科の専門医になることができます。研修、試験と道のりは長く、合格後も学会に参加するなど最新の知識や技術を学び続ける必要があります。

1、医師免許を取得:前提として、医学部に進学、医師免許を取得する必要があります。

2、臨床研修を受ける:医師免許を取得した後、病院での臨床研修を受けます。この研修期間は、一般的に2〜3年間続き、基礎医学や臨床医学の知識を深め、患者とのコミュニケーションや診断、治療などの技術を習得します。

3、精神科の研修を受ける:臨床研修の修了後、精神科の研修を受けます。この研修期間は、一般的に4〜5年間続き、精神疾患の診断や治療に関する知識や技術を習得します。

4、精神科専門医試験に合格:精神科の研修を終えた後、専門医試験に合格する必要があります。この試験は、精神科に関する問題に対する知識や診断、治療に関する能力を測定するもので、一定の合格基準を満たす必要があります。

5、研究や学会への参加:精神科専門医になった後も、精神疾患に関する最新の知識や技術を学ぶために、研究や学会に参加する必要があります。

■どのような症状が出たら精神科専門医にかかるべき?

一般的には、以下のような症状が現れた場合には、精神科専門医の受診が勧められます。

  • 長期間にわたって気分が沈んでいる、無気力感がある、やる気が出ない、活動が減っているなど、うつ病の症状が現れた場合。
  • 視覚・聴覚・嗅覚などの感覚異常や、不合理な恐怖、疑心暗鬼、妄想、幻覚などの症状が現れた場合。
  • 過剰な不安感や不安障害の症状が現れた場合。
  • 食欲不振や睡眠障害が続く、急激に体重が減る、自分が悪いことをしていると思い込むなど、摂食障害の症状が現れた場合。
  • 薬物やアルコールの乱用や依存症の症状が現れた場合。
  • 怒りっぽくなったり、感情の起伏が激しい、周りとの関係性に問題があるなど、パーソナリティ障害の症状が現れた場合。

ただ、精神科を受診するべきかどうかは、個人の症状や状況によって異なるため一概に言えません。症状が自分自身や周りの人々の生活に深刻な影響を与えている場合、または自己管理が困難な場合は、早めに精神科を受診することが重要です。精神科専門医に相談して適切な治療方法を見つけることが大切です。

【本記事の監修・丹羽崇(医師)】

神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器 内科および倉敷中央病院呼吸器内科にて臨床研究管理者・呼吸器インターベンション 指導医を兼務。総合内科専門医・指導医、呼吸器専門医・指導医、気管支鏡専門医・指導医などの資格を有するほか、世界肺癌学会、欧州呼吸器学会、米国胸部学会など国内外学会での活動実績や受賞歴を複数有する。

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食業界向けDX企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。