イギリス渡航/駐在時に推奨されるワクチン・予防接種と健康上留意すべきこと
※本記事の最終更新日 2023年5月
イギリスへの赴任・渡航時に検討が推奨されるワクチン・予防接種、駐在中に気を付けたい感染症・病気についてまとめております。
※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供としての掲載です。
Contents
■イギリス渡航/駐在時に気をつけたい感染症・病気は?
イギリスなどヨーロッパ北西部への渡航時に気を付けたい感染症・病気としては、ノロウイルス、麻しんなどが挙げられます。詳しくは、厚生労働省「ヨーロッパ北部・西部 気候と気をつけたい病気、受けておきたい予防接種、持っていきたい薬」をご確認下さい。
■イギリスに渡航する際に必要なワクチン予防接種
・成人:特になし
・子ども:日本の定期予防接種・ワクチン接種を済ませておきましょう。イギリスに長期滞在する場合はワクチン接種スケジュールに従って、接種していないワクチンを接種する必要があります。(下図参照)
その他にも、感染リスクの高い小児に対しては以下のワクチン予防接種がイギリスでは行われます。
- インフルエンザ
- B型肝炎(Hepatitis B)
- 結核(BCG)
- 水痘(Chickenpox)
感染リスクの高い地域で出生した場合や感染リスクが高い人と接触した場合にワクチン接種します。
■イギリスで成人が定期接種するワクチン予防接種
GP(家庭医)診療所登録者を対象に、以下のワクチン予防接種がイギリスで実施されています。
- 肺炎球菌:65歳以上の人に対し1回。
- インフルエンザ:65歳以上の人、重篤化ハイリスク群、妊娠中の女性に対し毎年(秋季)1回。
- 帯状疱疹:70歳~78歳の人に対し1回。
- 百日咳:妊娠中の女性(16~32週)に対し1回
※不活化ポリオ、ジフテリア、破傷風、百日咳の4種混合ワクチンの形で接種されます。 - COVID-19:16歳以上に対し、原則3回。高齢者やハイリスク者には適宜追加接種。
その他、持病とリスクに応じたワクチン予防接種がイギリスでは提供されます。
(参照:外務省 世界の医療事情 英国イギリス)
■その他海外渡航時にワクチン・予防接種の検討が推奨される感染症・病気(厚生労働省推奨)
厚生労働省 海外渡航のためのワクチン(予防接種)より、イギリスなど西ヨーロッパへ駐在員等として長期滞在される方向けに、渡航時に目安として提示されているワクチン・予防接種を記載します。麻しんワクチン、風しんワクチン、水痘ワクチン、破傷風ワクチン、インフルエンザワクチン、新型コロナウイルスワクチンなどが記載されています。
麻しんワクチン・予防接種
感染力が非常に強く、簡単に人から人に感染する急性のウイルス性発しん性感染症です。
厚生労働省 海外渡航のためのワクチン(予防接種)
主な症状は発熱、咳、鼻汁、結膜充血、発しんなどですが、まれに肺炎や脳炎になることがあり、先進国であっても、患者1,000人に1人が死亡するとされています。
現在は定期の予防接種で小児期に2回の予防接種が行われています。
麻しんにかかったことがない方、麻しんの予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方には、ワクチン接種をおすすめします。
風しんワクチン・予防接種
感染力が強く、人から人に感染する急性のウイルス性発しん性感染症です。主な症状は発熱、発しん、リンパ節腫脹などですが、感染しても症状がでない人が15~30%程度います。
厚生労働省 海外渡航のためのワクチン(予防接種)
通常は自然に治りますが、まれに脳炎になったりして入院が必要になることがあります。
妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群になり、難聴・白内障・心臓の病気などをもって生まれてくることがあります。
風しんにかかったことがない方、風しんの予防接種を受けたことがない方、ワクチンを1回しか接種していない方または予防接種を受けたかどうかがわからない方には、ワクチン接種をおすすめします。
破傷風ワクチン・予防接種
破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生しています。破傷風は傷口から感染するので、冒険旅行などで怪我をする可能性の高い人におすすめするワクチンです。特に、途上国では、けがをしやすく、命に関わることもあるので、接種を検討してください。
厚生労働省 海外渡航のためのワクチン(予防接種)
■イギリスで感染症・病気になったら
イギリスの日本語対応可能な病院・クリニックは、こちらよりご確認ください。
イギリスの医療費についてはこちらの記事をご参照ください。
その他の注目記事のまとめはこちら
※【株式会社Medifellow注目記事まとめ】過去の注目記事はこちらをご覧ください。※
弊社は33科500人以上の専門医の体制で、海外展開企業(主に海外駐在員)向けのオンライン診療・医療相談サービスを運営、厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に準拠、「オンライン受診勧奨」サービスを提供、必要に応じて、現地病院受診時の紹介状作成等も行っております。また、厚労省の実施する「オンライン診療研修」を修了の専門医が対応に当たっています。病院の受診前後に活用、不安解消はもとより、医療の内容や医療費適正化、生産性向上に寄与します。健康経営、福利厚生、感染症BCPの対策に導入をご検討下さい。
編集者プロフィール
- 人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。
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