アメリカで気をつけたい病気・感染症と、予防接種(ワクチン)について

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※本記事の最終更新日 2023年2月

留学や海外赴任などで駐在員がアメリカに渡る予定、滞在中に、気をつけたい感染症・病気と対策についてまとめております。

※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供としての掲載です。

アメリカ 感染症 病気

■アメリカで気をつけたい病気・感染症は?

Poison Ivy(ツタウルシ)による接触性皮膚炎身近にある毒性の強い草で、3枚の葉が1組になって枝についています。最初はこの草に触った手足や顔にうすくブツブツが出来ますが、次第に広がり、水疱を作る病気です。Poison Ivyと思われる草に触れた場合には、その部分をできるだけ早く十分に水洗いをしてください。痒みは氷で冷やす、冷たいシャワーを浴びるなどで和らげる方法があります。顔や腕なども腫れてくる場合があり、このような場合には皮膚科の受診が必要となります。
ライム病ダニが媒介する病気です。アメリカ・ニューヨーク州だけで発生数の約3分の1を占めています。春から夏に多く、重症化する場合があります。
ウエストナイル熱、デング熱、ジカ熱蚊に刺されることで感染する病気・感染症です。
高齢者は重症化しやすいため注意が必要です。
Q熱主に、西部と大平原地帯で発生する病気・感染症。これまでに報告された患者の多くは、家畜と接触機会がある職業の人です。
狂犬病アメリカでは、狂犬病感染の報告が最も多い州はニューヨークです。発病すればほぼ100%が死亡の病気です。かまれた場合はすぐに病院へ行き、狂犬病のワクチンを打ってもらうのを推奨。
A型肝炎、ノロウイルス水や食べ物から感染の病気です。感染後、倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。A型肝炎ワクチンは2~4週間隔で2回接種。6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると少なくとも5年以上の効果が続くとされています。
トコジラミカメムシの仲間であり、成虫でも3ミリメートルに満たない小さな昆虫です。その名の通り床やベッドに棲みついており、近づく動物の血液を吸って生活する吸血性の寄生昆虫です。特に暖房が入り換気が行き届かない冬場に大発生することが多く、ホテルなどの宿泊施設でも被害がみられます。
アメリカで気をつけたい病気・感染症

出典:厚生労働省「アメリカ 気候と気をつけたい病気、受けておきたい予防接種、持っていきたい薬」、外務省webページ(世界の医療事情アメリカ合衆国ニューヨーク世界の医療事情アメリカ合衆国ワシントンDC周辺

■アメリカへ渡る前に予防接種が推奨される病気・感染症

・破傷風

破傷風は、破傷風菌によって感染し、口や手足のしびれがおこる病気です。治療が遅れると死亡してしまう場合があります。

破傷風の感染経路

けがの傷口から破傷風菌が体の中に入ります。破傷風菌は、世界中の土のなかにいます。特に、動物の糞便で汚染された土壌が危険です。

破傷風の症状と治療

感染後3日から3週間からの症状のない期間があった後、口を開けにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状があらわれます。その後、体のしびれや痛みが体全体に広がり、最悪の場合は全身を弓なりに反らせる姿勢や呼吸困難が現れたのちに死亡。
発症の患者には、治療のための血清や抗菌剤を投与。傷口の治療や呼吸をしやすくするための治療が行われます。

破傷風の予防について

予防接種が最も有効です。正しい方法で接種を行うと免疫が10年間持続。前回の接種後10年をすぎた人には追加接種を推奨。旅行中にケガをしたときにも破傷風ワクチンが必要になる場合がありますので、早めに医師に相談下さい。旅行先の不衛生な医療施設では医療行為で感染する場合があります。安心できる医療機関を確認ください。

・狂犬病

研究者など動物と直接接触、感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかれない人はワクチンが推奨されます。

(出典:厚生労働省「感染症についての情報」

■病気・感染症になった時は

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社に入社し広報と新卒採用担当を兼任。マーケティング、SNS/HP運用、グラフィックデザイン、イベント企画、採用等に関わる。現在は並行して弊社Medifellowの広報担当や、他企業の事業立ち上げ、採用コンサルティング、グラフィックデザイン、動画編集等を行う。