カナダ医療費は日本の何倍?医療費や医療保険など医療事情まとめ

※本記事の最終更新日 2023年2月

本記事では、カナダの医療費や医療保険など医療事情についてご紹介いたします。

※本記事はWebの情報を参照、一般的な情報提供として掲載しております。

■カナダ医療費、医療保険等の医療事情

・カナダでは国民皆保険に加入できれば医療費は無料。
→留学生や旅行者などは国民皆保険に加入できないことがほとんど。
→処方された薬(入院中を除く)の医療費は国民皆保険加入者であっても自己負担。
→カナダの州によっても国民皆保険加入条件が異なる。
→申請できても使えるようになるまで数ヶ月かかる場合があり、その期間は医療費、自費負担の可能性あり。

・治療までの期間や病院での待ち時間が長い。

・カナダでは病気になった場合、家庭医かウォークインクリニック(主に街中や商業施設内にある)にかかる

・通常はまず家庭医にかかるが、予約に1~2週間かかることも。
→専門医は実数が制限されている上、家庭医の紹介がないと受診できない医療システムになっているため、悪性度や緊急度が高くない限り数週から数ヶ月先の予約となってしまう。

・ウォークインクリニックも待ち時間が長い。
→レントゲン検査機器、血液検査機器等の日本では基本的な設備が設置されていないところがほとんど。

・ウォークインクリニックの時間外や週末及び重症の場合は、総合病院(公立)の救急外来を受診することになるが、緊急性が低いと後回しにされ待ち時間が長くなる。

・カナダでは、保険適用外の民間医療機関(プライベートクリニック、検査機関等)も一部の州で解禁されつつあり、利便性は良いが医療費は高い。医療機関数が限られているのが現状。

■カナダ医療費は?カナダ医療費のOECD加盟国内ランキング

2019年のカナダの一人当たり保健医療費は5,370ドルでOECD加盟国中11位となっております。日本の保健医療費は4,691ドルで15位です。

出典:日医総研ワーキングペーパー 医療関連データの国際比較
-OECD Health Statistics 2021 およびOECD レポートより-

■カナダ・バンクーバーの医療費(単位:円)

初診料:11,200~12,000
救急車の料金:42,300    
入院室料(1日あたり):個室入院297,300、ICU入院788,900
虫垂炎(盲腸)入院・手術治療・医療費(2日入院):812,500
骨折時の治療費・医療費(橈骨末端閉鎖性骨折の治療):79,400

ー参考:日本の医療費ー

初診料:2,880

救急車の料金:公営=無料、民営=一般的でない

入院室料(1日あたり):30,000~100,000(ICU:80,000~100,000)

虫垂炎(盲腸)入院・手術治療・医療費(4日入院):600,000

■カナダでかかりやすい病気

・ツタウルシ
北アメリカの東部から中部に広く分布。
明るい森林や灌木帯、荒れ地などに生え、公園や家の裏庭にも見られる。
直接接触したり、その毒がついた道具などを触った場合にひどいかゆみと発疹、水泡などの皮膚炎を起こす。   

・狂犬病
コウモリ、タヌキ、キツネなどの野生の哺乳類と接触することにより感染する
ウイルス疾患。一般的な潜伏期間は1~2ヶ月で、発熱・頭痛・感冒症状などで始まり脳炎を引き起こす。発症後の致死率が100%の疾患。

・ハンタウイルス肺症候群
カナダ・アルバータ州を中心に西部地域で発生。シカマウスが媒介するウイルス疾患。
発熱・両側性間質性肺炎を起こし、潜伏期間は1~5週間。
上記マウスやネズミの乾燥した糞・尿・唾液を吸い込むことにより感染する。

・ウエストナイル熱
イエ蚊が媒介し発熱・脳炎を起こすウイルス性疾患。
潜伏期間は3~15日で、多くは不顕性感染(感染しても無症状)。
発症の場合には発熱・頭痛・背部痛・皮疹などが生じ、1週間程度で回復する。
重症化した場合には高熱・昏睡・震え・筋力低下などの脳炎症状が出現する。

・ライム病
野山に生息するマダニが媒介する細菌感染症。
症状としては、数日から数週間の潜伏期の後、発熱・筋肉痛・関節痛・遊走性紅斑と呼ばれる湿疹・神経症状などが起こる。
重症化すると神経症状が長引くことがある。

・アタマジラミ
秋から初冬にかけ、幼稚園や小中学校でシラミ(特に頭)が発生しやすくなる。
学校によっては、シラミがいなくなるまで学校を休ませないといけないこともある。

出典参考:外務省「世界の医療事情 カナダ」、損保ジャパン「【カナダの医療費】国民は無料!ただし留学生・旅行者は注意」、価格.com「海外の医療費 カナダ(バンクーバー)の医療費」

その他の注目記事のまとめはこちら

※【株式会社Medifellow注目記事まとめ】過去の注目記事はこちらをご覧ください。※

オンライン診療・医療相談

弊社は33科500人以上の専門医の体制で、海外展開企業(主に海外駐在員)向けのオンライン診療・医療相談、メンタルヘルスサービスDoctorfellowを運営、厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に準拠、「オンライン受診勧奨」サービスを提供、必要に応じて、現地病院受診時の紹介状作成等も行っております。また、厚労省の実施する「オンライン診療研修」を修了の専門医が対応に当たっています。病院の受診前後に活用、不安解消はもとより、医療の内容や医療費適正化、生産性向上に寄与します。健康経営、福利厚生、感染症BCP、医療費適正化の対策に導入をご検討下さい。

カナダの日本語可能な病院のまとめ記事はこちら

オンライン医療相談
オンライン医療相談

【弊社Webサイト】

編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社に入社し広報と新卒採用担当を兼任。マーケティング、SNS/HP運用、グラフィックデザイン、イベント企画、採用等に関わる。現在は並行して弊社Medifellowの広報担当や、他企業の事業立ち上げ、採用コンサルティング、グラフィックデザイン、動画編集等を行う。