2022.12.22
カナダの医療事情まとめ(保険制度やバンクーバーの医療費について)

※本記事の最終更新日 2022年12月
本記事では、カナダの医療事情についてご紹介いたします。
※本記事はWebの情報を参照し一般的な情報提供として掲載しております。
※海外から日本人専門医へのオンライン医療相談は以下webサイトをご覧ください。
【カナダの医療事情】
・国民皆保険に加入できれば医療費は無料。
→短期留学生や旅行者などは加入できないことがほとんど。
→処方された薬(入院中を除く)の費用は加入者であっても自己負担。
→州によっても加入条件が異なる。
→申請できても使えるようになるまで数ヶ月かかる場合があり、その期間は自費負担の可能性あり。
・治療までの期間や病院での待ち時間が長い。
・病気になった場合は、家庭医かウォークインクリニック(主に街中や商業施設内にある)にかかる
・通常はまず家庭医にかかるが、予約に1~2週間かかることも。
→専門医は実数が制限されている上、家庭医の紹介なくしては受診できないシステムになっているため、悪性度や緊急度が高くない限り数週から数ヶ月先にしか予約がとれない。
・ウォークインクリニックも待ち時間が長い。
→レントゲン検査機器、血液検査機器等の日本では基本的な設備が設置されていないところがほとんど。
・ウォークインクリニックの時間外や週末及び重症の場合は、総合病院(公立)の救急外来を受診することになるが、緊急性が無いと後回しにされ待ち時間が長くなる。
・保険適用外の民間医療機関(プライベートクリニック、検査機関等)も一部の州で解禁されつつあり、利便性は良いが医療費は高額。施設数が限られているのが現状。
【バンクーバーの医療費】
種類 | 料金 |
初診料 | 11,200円~12,000円 |
救急車の料金 | 42,300円 |
入院室料(1日あたり) | ①個室:297,300円 ②ICU:788,900円 |
虫垂炎入院・手術(2日入院) | 812,500円 |
骨折時の治療費(橈骨末端閉鎖性骨折) | 79,400円 |
【カナダでかかりやすい病気】
ツタウルシ | 北アメリカの東部から中部に広く分布。 明るい森林や灌木帯、荒れ地などに生え、公園や家の裏庭にも見られる。 直接接触したり、その毒がついた道具などを触ったりした場合にひどいかゆみと発疹、水泡などの皮膚炎を起こす。 |
狂犬病 | コウモリ、タヌキ、キツネなどの野生の哺乳類と接触することにより感染する ウイルス疾患。一般的な潜伏期間は1~2ヶ月で、発熱・頭痛・感冒症状などで始まり脳炎を引き起こす。発症後の致死率が100%の疾患。 |
ハンタウイルス肺症候群 | アルバータ州を中心とした西部地域で発生。シカマウスが媒介するウイルス疾患。 発熱・両側性間質性肺炎を起こし、潜伏期間は1~5週間。 上記マウスやネズミの乾燥した糞・尿・唾液を吸い込むことにより感染する。 |
ウエストナイル熱 | イエ蚊が媒介し発熱・脳炎を起こすウイルス性疾患。 潜伏期間は3~15日で、多くは不顕性感染(感染しても無症状)。 発症した場合には発熱・頭痛・背部痛・皮疹などが生じ、1週間程度で回復する。 重症化した場合には高熱・昏睡・震え・筋力低下などの脳炎症状が出現する。 |
ライム病 | 野山に生息するマダニが媒介する細菌感染症。 症状としては、数日から数週間の潜伏期の後、発熱・筋肉痛・関節痛・遊走性紅斑と呼ばれる湿疹・神経症状などが起こる。 重症化すると神経症状が長引くことがある。 |
アタマジラミ | 秋から初冬にかけ、幼稚園や小中学校でシラミ(特に頭)が発生しやすくなる。 学校によっては、シラミがいなくなるまで学校を休ませないといけないこともある。 |
出典参考:外務省サイト、損保ジャパンサイト、価格.comサイト
日本人専門医へのオンライン医療相談Doctorfellowを活用いただくことで、
病院を受診せずに済むケースなど医療行動の適正化に繋がることがあります。
また、診療結果に不安のある方など、セカンドオピニオンとしてもご利用いただけますので、
結果として患者様の不安解消、医療費の適正化に寄与します。
弊社のオンライン医療相談サービスDoctorfellowの詳細は以下URLよりご確認いただけます。
(33科200人以上の日本人専門医が対応致しております。)


https://medifellow.jp/ 【弊社Webサイト】
カナダの日本語可能な病院のまとめ記事はこちら↓
https://medifellow.jp/case/1042/
編集担当者

- 大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社の広報部に所属し、webマーケティング、SNS/HP運用、グラフィックデザイン、イベント企画等に関わりながら、弊社Medifellowの広報や、外部でグラフィックデザイン、動画編集などを行う。
最新の編集記事
news2023.01.27外務省・海外進出日系企業拠点数調査と海外在留邦人数調査統計より海外駐在員に関する考察
news2023.01.20海外駐在・赴任時/長期滞在時の医療保険/年金について
news2023.01.14海外駐在員のメンタルヘルス問題と事例、対策について 監修・丹羽崇(医師)
news2022.12.22カナダの医療事情まとめ(保険制度やバンクーバーの医療費について)