【海外で出産】妊娠からの流れ、出産方法、費用等、日本との違いは?
※本記事の最終更新日 2023年12月
※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供での掲載です。
Contents
●海外で妊娠したら
日本ではインターネット等で調べて自由に産婦人科を選びますが、海外では、加入している保険会社の保険が適用されるか、事前に確認をしてから産婦人科を選ぶ必要があります。
また、健診の回数は日本よりも少ない場合があります。
●出産に関する知識と言葉を知る
海外では男性が出産に立ち会うことが多く、助産師とのやりとりも行うため、出産準備教室や定期健診に夫婦そろって参加することも多いと言われています。「逆子」や「いきむ」といった妊娠・出産に関わる用語や、出産に関する基礎知識を身につけておくことが大切です。
●海外での出産方法、日本との違い
- 柔軟に出産方法を選択できる
日本では母親がお腹を痛めて産むことが通常とされていますが、海外では無痛分娩を当たり前と考える国が多く、アメリカでは73%、フィンランドでは89%が無痛分娩を選択しています。(日本は6.1%)
また、帝王切開や水中出産なども海外では増加傾向にあります。(参照:聖心女子大学グローバル共生研究所 妊娠・出産の国際比較)
- 出産後病院に滞在できる日数が異なる
日本では通常、通常分娩で4~7日の入院、異常分娩で7~10日入院をしますが、アメリカやイギリスなど、海外では1~2日で退院となることもあります。
韓国では、産後母体をケアする「産後調理院」に移動し2週間程度過ごすことが一般的になってきています。
- 海外で出産後、出生届は3ヶ月以内
日本で出産した場合は14日以内に出生届を出さなければいけませんが、海外で出産した場合は3か月以内の提出となっています。また、アメリカやブラジルなど、その国で生まれた者のすべてに国籍を与える制度を取っている国の場合は、同時に国籍留保の届出をしないと、日本国籍を失ってしまうので注意が必要です。
出生届は、滞在国の日本の大使、公使又は領事館に提出するか、夫婦の本籍地の市役所、区役所又は町村役場に郵送します。
●海外で出産にかかる費用
出産にかかる費用は、国によっても異なります。
イギリスでは、国営医療制度のナショナルヘルスサービス(NHS)を利用すれば、妊娠期の診察、出産、入院などすべてが無料です。
アメリカでは出産費用が高額になると言われており、世界の医療保険会社を代表する国際健康保険連合の調査によると、アメリカでの2017年の標準的な出産費用は約120万円で、帝王切開の平均費用は約170万円となっています。それに対し、オランダでの通常出産は約40万円および帝王切開の費用は約58万円です。
海外で出産をする場合は、どのくらいの費用がかかりそうか、医療保険などの加入ができるか、確認が必要です。
(参照:医療法人 うしじまクリニック アメリカの分娩費用はどれくらいか?)
健康保険による手当、海外療養費について
国際結婚して相手の国に長期間住む予定で渡航して出産する場合、基本的には相手国の医療制度に基づいて出産することになります。
駐在などで海外に居住している場合は、日本の健康保険の被保険者となり、その家族であっても被扶養者として日本の健康保険の適用を受け出産育児一時金等を申請することができます。
海外での出産の場合は、48.8万円が支給されます。ただし、出産した日の翌日から起算して2年で時効になり、申請ができなくなりますのでご注意ください。
帝王切開等の異常分娩となった場合も帰国後海外療養費申請をすることができますが、健康保険でも国民健康保険でも、海外出産することを目的に渡航し出産した場合は、海外療養費の支給申請の対象外となる可能性が高いと言われています。
また、海外旅行保険に関しては、妊娠や出産、早産、流産などに起因する治療費用や救援費用は保険金支払いの対象外となるので注意が必要です。
おわりに
駐在やその帯同家族として海外滞在中に妊娠した場合や、出産を計画する場合は、費用や文化、出産前後の流れを確認し、夫婦でよく話し合って決めていくことが推奨されます。
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編集者プロフィール
- 人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食店向けFinTech&SaaS企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。
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