円安で海外旅行、物価高で旅行費が益々高額に?ビッグマック指数で見る世界の物価

円安、物価高で海外旅行。影響は?

新型コロナウイルスの影響が収まり、「やっと海外旅行に行くことができる」と喜ぶ反面、
世間では円安の波が押し寄せ、費用面で懸念の声を上げる人もいるのではないでしょうか。
また、実際の現地の物価の状況によっても、現地で必要となる金額は異なってくるでしょう。

今回は、円安で海外旅行に行くとどうなるのか、円高と比べたデメリットをお伝えしつつ、
実際の為替変動の様子と、世界共通のマクドナルド製品「ビッグマック」の値段を軸に主要国の物価を考えます。

※本記事の最終更新日 2023年11月
※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供での掲載です。

●円安で海外旅行に行くデメリット

旅行費が高額になる

円安とは、円の価値が安くなることであり、1米ドルを買うために多くの円が必要になる状況を指します。

円対米ドルを例に考えてみましょう。円安:1米ドル150円、円高:1米ドル90円とすると、
10米ドルのランチを食べる場合、600円もランチの値段が高くなってしまうことになります。

10米ドルランチの値段(円)
円安(1米ドル150円)1500円
円高(1米ドル90円)900円

このように円安だと海外旅行で使う費用が高くなることがわかります。

●円安の状況は?(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル)

円安となっているのは、米ドルだけではありません。
2023年11月20日現在の、円安となっている国の為替状況をご紹介します。

  • 米ドル
    1ドル=150円
米ドル/円の為替レート
  • ユーロ
    1ユーロ=163円
ユーロ/円の為替レート
  • イギリス(英)ポンド
    1ポンド=186円
英ポンド/円の為替レート
  • オーストラリア(豪)ドル
    1ドル=97円
豪ドル/円の為替レート

(引用:東京海上アセットマネジメント株式会社 為替グラフ

このように、各国で円安の影響が出ており、海外旅行の費用も比例して高くなることが予想されます。

●インフレの影響で物価高、海外旅行費もさらに高額に

さらに、コロナ禍やロシアーウクライナ戦争、原油高など、様々な理由で世界各地でインフレが起きています。
インフレによる物価の上昇率も、国によって異なります。
物価上昇率が高い国だと、更に現地の物価が高くなり、海外旅行費も高くなるでしょう。

日本とアメリカを比べると、2018年を基準にしたアメリカの消費者物価の上昇率は日本よりも高くアメリカの物価は益々高くなっています

海外旅行に行く際は、滞在国の物価上昇率も確認することが推奨されます。

日米消費者物価とドル円レートの変化幅

●ビッグマックの値段で推測する、各国の物価(購買力)

ビッグマック指数とは?ビッグマック1個1,155円の国

ビッグマック指数とは、英国の経済紙エコノミスト(The Economist)が発表する、各国の異なる通貨の為替レートが適正に評価されているかを測定する指数です。
世界中のマクドナルドで販売されているハンバーガー「ビッグマック」の平均価格を米ドルに換算し、年2回発表されています。ビッグマックは世界共通の商品であるため、どの国でもビックマックのコストは同じであり、値段の差はそれぞれの通貨の購買力の差を表しているという考えのもとに成り立っています。

通貨の購買力を表している指数にはなりますが、おおよその物価を想像することができます。

2023年7月時点では、ビッグマックが世界で最も高値で販売されている国はスイスで、値段は1個で7.73米ドル(2023年11月19日の為替レートで約1,155円)でした。ビッグマックは、アメリカでは5.58米ドル(約834円)、ユーロ圏では5.82米ドル(約870円)で販売されています。

日本は3.17米ドル(約474円)と、大きく差があることがわかります。

ビッグマック指数上位国のグラフ

ビッグマック1個あたりの値段(米ドル換算)

日本より物価が安いと想定される、ビッグマック指数が低い国は?円安の海外旅行はアジア圏が人気に?

日本よりビッグマック指数が低い国は、ベトナム、香港、フィリピン、台湾など多くがアジア圏となっています。

ビッグマック指数が日本よりも低い国

(引用:statista 2023年7月時点 ビッグマックの国別価格(単位:米ドル)

2023年9月のそれぞれの国への出国者数は、

ベトナム:65,271人(前年同月比136%)

香港:41,355人(前年同月比10,136%)

フィリピン:27,866人(前年同月比136%)

台湾:94,697人(前年同月比1,584%)

と、どの国も前年同月を大きく上回る人数となっており、その中に旅行者も多数含まれていると考えられます。

ただ、2023年9月アメリカへの出国者数も173,117人、前年同月比122%と、
人数では韓国の250,102人に次ぐ二番目となっています。

(参照:JTB総合研究所 アウトバウンド 日本人海外旅行動向

●円安での海外旅行、物価や為替を見つつ適切な予算立てを

円安や海外の物価高騰の影響で旅行費が高くなることは懸念点ではありますが、
コロナ渦が終わり、海外旅行でここに行きたい!という気持ちを持つ方も多くいることでしょう。

予めレートや物価等の状況を確認しつつ、予算を立てて行きたい国に旅行ができるよう計画することが推奨されます。

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食業界向けDX企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。