ドイツの求人やデュッセルドルフの生活、医療について JAC Recruitment Germany 和田由紀子様
海外でのリアルな声を掲載するシリーズ、海外在住日本人の声。今回は、ドイツ・デュッセルドルフにあるJAC Recruitment Germany社で勤務している和田由紀子様にドイツの求人やデュッセルドルフでの生活、医療事情についてお話を伺いました。
JAC Recruitment Germanyは、ドイツや近隣諸国で事業展開する日系企業や外資系企業への人材紹介事業やドイツ、欧州に就業・転職したい方へのサポートを行っています。
【凡例】
●:インタビュアー池田宇大
■:和田由紀子様
※記事内に記載のある具体的なサービス・製品名等はあくまで取材の中で個人の見解を伺ったものであり弊社として推奨等を行う趣旨ではありません。正確な情報については関連する企業・法人・団体等へお問合せ下さい。
Contents
- 1 ●現在はドイツ・デュッセルドルフで勤務されていますが、それ以前は海外での生活や留学、就業された経験などはありましたか?
- 2 ●その後、現職勤務のためにドイツ・デュッセルドルフに移住されたのですね。
- 3 ●ドイツ・デュッセルドルフに来て何か生活上など大変なことはありましたか?
- 4 ●ドイツ・デュッセルドルフの家賃相場はどの程度の印象ですか?
- 5 ●デュッセルドルフはなぜ日本人向けの社会インフラが整っているのでしょうか?デュッセルドルフはドイツでも人口の多い主要都市ですか?
- 6 ●ドイツでは就労するためのビザは取りやすいものなのでしょうか?また、どのような方であれば、求人探しや仕事探しがしやすそうですか?
- 7 和田由紀子氏プロフィール
- 8 ■日本人専門医のオンライン診療・医療相談サービスでより適切な受診行動や医療の内容を
●現在はドイツ・デュッセルドルフで勤務されていますが、それ以前は海外での生活や留学、就業された経験などはありましたか?
■幼少期にアメリカ、ヒューストンに2年ほどいた時期がありました。また、大学はイギリスの大学に留学しました。さらにエラスムス(※1)と言う交換留学制度を使ってノルウェーの大学へ交換留学しました。奨学金を活用でき、また、留学先での単位が母校での単位に変換できるような制度です。イギリスの大学卒業後は、2年間ベトナム・ホーチミンにある現地の人材系企業に就業した経験もあります。この会社では、自社の学校で教育をした後に、日本へ技能実習生の送り出しを行ったり、日本の企業へエンジニアを紹介したりしていました。
※1 参考:一般社団法人日本ネット輸出入協会「世界最大の交換留学プログラム「エラスムス」~「エラスムス」世代が闊歩するヨーロッパの未来」
●その後、現職勤務のためにドイツ・デュッセルドルフに移住されたのですね。
■ドイツ法人は2019年に立上げ日本人、ドイツ人、タイ人のメンバーで運営しています。ドイツを中心に、イタリア、フランス、ポーランド、チェコなど周辺国の日系企業に人材紹介を行っています。
●ドイツ・デュッセルドルフに来て何か生活上など大変なことはありましたか?
■とにかく家探しが大変なので注意した方が良いです。新規で建物を建てることに色々な制約があるからか、家の需要に供給が追い付いていない印象があります。売り手市場な印象で、借りる家を探している人よりも、家主の方が立場的に強い印象です。転職就職の支援をした方が日本から来る時には、必ず、家探しを早めに始めるように伝えています。
●ドイツ・デュッセルドルフの家賃相場はどの程度の印象ですか?
■1LDK、35~40㎡で700ユーロ/月(およそ10万円/月、2023年4月20日レート換算)前後かなと思います。
家探しを除いては、デュッセルドルフは基本的に日本人にとって住みやすい場所だと考えています。日本人向けの社会インフラが整っており、日本人学校や日本人向けの幼稚園、日本人が経営する美容室、日本語対応が可能な病院(※2)もあります。医療関連は、公的保険により無料です。ただし、待ち時間が長く受診まで時間がかかったり、良い医師や病院を探すのが大変と言う課題もあります。これらを解消するために民間保険に入る方もいます。(※3)
※2 参考:「ドイツ(ベルリン・デュッセルドルフ・フランクフルト・ミュンヘン)の日本語可の病院・クリニック」
※3 参考:「ドイツ医療費・保険〜事業拡大予想欧州No.1、駐在/赴任者も増加予定〜」
●デュッセルドルフはなぜ日本人向けの社会インフラが整っているのでしょうか?デュッセルドルフはドイツでも人口の多い主要都市ですか?
■デュッセルドルフは人口62万人くらいの都市で、ドイツで人口一番は首都ベルリン、その次にハンブルク、ミュンヘン、ケルン・・・と続いておりトップクラスに上位の人口規模と言うわけではありません。(※4)
※4 参考:ドイツ留学サポートセンター「これを読めば行きたい都市が分かる!ドイツ留学都市の選び方」
元々は明治時代にルール工業地域に日本人が派遣されたことから始まり、1950年代に商社など日本企業の進出が始まったようです。そのような中で在住する日本人も増えていき、日本人向けのインフラも整っていったのではないでしょうか。
●ドイツでは就労するためのビザは取りやすいものなのでしょうか?また、どのような方であれば、求人探しや仕事探しがしやすそうですか?
■雇用先の企業が支払う給与が一定額以上であれば基本的にビザは下ります。例えばベトナムでは学歴もビザの取りやすさに影響しますがドイツではその点は見られません。日本から欧州ヨーロッパの求人や仕事探しするのは大変ですが、欧州ヨーロッパの他国と比べると比較的ドイツには日本人の求人や仕事がある印象です。特に30代前半までなど若手であればポテンシャルを見て採用を検討してもらえる求人もあるため、ドイツで就業し経験や語学力を付けて、ヨーロッパ他国へとキャリアを繋げていくルートもあるかもしれません。
和田由紀子氏プロフィール
社会人経験後イギリスの大学にて教育学を専攻、ノルウェーの大学に交換留学。卒業後、日本企業を対象にしたベトナムの教育・人材紹介系企業において本社ホーチミンで2年、同社東京事務所にて4年半勤務。2021年よりJAC Recruitment Germanyへ入社。
JAC Recruitment Germany Instagram: JAC Recruitment (Germany) GmbH (@jac_germany) • Instagram photos and videos
Facebook: JAC Recruitment Germany GmbH | Facebook
■日本人専門医のオンライン診療・医療相談サービスでより適切な受診行動や医療の内容を
弊社が提供するオンライン診療・医療相談サービスは、全診療科33科に対応しており、高度な専門性を持つ500人以上の日本人専門医が「オンライン受診勧奨」サービスを法人・企業向けに提供しています。(※法令遵守の視点から海外への「オンライン診療」は行っていません。)また、厚労省実施の研修を修了した医師が対応しています。
海外現地病院の受診前後に活用いただくことで、駐在員の医療不安解消やメンタルヘルスケアはもとより、病院の受診行動や医療の内容の適正化に繋げることで医療費削減に寄与します。医療費削減、福利厚生、健康経営、BCP対策として企業・法人に導入・利活用頂いております。
詳しい資料請求やお問い合わせはフォームからも受け付けております。
法人企業利用Webサイト 海外オンライン診療・医療相談サービス「Doctorfellow」
参考記事 海外オンライン診療・医療相談サービス「Doctorfellow」について
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編集者プロフィール
- 岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。
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