オンラインヘルスケアサービスの比較・選び方

海外赴任者の健康管理・健康診断について

一口にオンラインヘルスケアサービスと言っても、オンライン診療サービス、オンライン医療相談サービス、メンタルヘルスケアサービスと様々なサービスや提供企業がありWebサイトや資料、説明を受けても違いが分かりにくいこともあると思います。分かりやすく、費用視点の比較・選び方をしたところでオンラインヘルスケアサービスの品質も期待値以下であれば、折角導入しても適切な価値を発揮しにくくなってしまいます。

本記事では、オンライン診療サービスやオンライン医療相談サービス、メンタルヘルスケアサービスなどのオンラインヘルスケアサービスを企業で導入する際の比較・選び方の視点について独自の見解をまとめています。

■オンラインヘルスケアサービスの比較・選び方の視点

以下のような視点で、自社の導入目的や方針を踏まえ、オンラインヘルスケアサービスを比較・選んでいくことが望ましいと考えられます。

①オンラインヘルスケアサービスに対応する医師体制の比較

・対応診療科数

・提携医師数、提携病院数

・提携医師や提携病院のプロフィール など

対応診療科数や提携医師、病院の数などは定数的に比較しやすい項目と考えられます。定数的には分かりやすい反面、一方で、診療科も独自に標榜しているだけなのか?専門医資格を保有する医師が対応しているのか?どのような病院と提携しているのか?どのような経歴や所属の医師と提携しているのか?など定性的な比較項目もオンラインヘルスケアサービスの品質を推し量るためには重要です。

②オンラインヘルスケアサービスを運営する体制の比較

・医師が直接統括管理している体制であること

・統括管理している医師の経歴・実績 など

着実に価値提供できるオンラインヘルスケアサービスを運営するためには、コンプライアンスの遵守や医師が活動しやすい仕組みを作ることが重要です。オンラインヘルスケアサービス全体を顧問やアドバイザーの形ではなく、直接統括管理している医師が複数いること、また、その医師の経歴や実績等も重要であると考えられます。

③オンラインヘルスケアサービスの導入実績の比較

・導入社数

・相談件数

・導入実績先の業界や社格 など

導入社数や対応件数などは定数的に比較しやすい項目ですが、一方で、無料やキャンペーン価格での提供などで実績が多くなっている可能性もあります。また、導入実績が定数的には少なくても、導入先がコンプライアンスが高い業界である、評価が厳しい業界である等、一定の高い品質が求められる導入先への実績がある場合もあり、導入実績の定性的な比較もオンラインヘルスケアサービスの品質を推し量る上で重要であると考えられます。

④オンラインヘルスケアサービスのコンプライアンス遵守性の比較

・各種関連法規に関する説明の記載

・コンプライアンス遵守のための運営体制 など

安全安心のためのオンラインヘルスケアサービス導入であるはずですが、コンプライアンス、法令遵守がなされていないと最悪のケース、オンラインヘルスケアサービス提供企業は勿論のこと導入企業側にもリスクとなる可能性もあります。利便性と相反する側面もありますが重要な視点です。一方で、医療業界外の方からすると分かりにくい項目でもありますが、各種法令遵守の説明や記載がなされていることを良く確認することが良いと考えられます。必要に応じて、適切な判断のために、業界を良く知る方からの助言アドバイスをもらうのも良いかもしれません。

⑤オンラインヘルスケアサービスで使用するアプリやITツールの比較

・使用するアプリ、ITツールの汎用性(特殊なアプリのインストールや利用環境に制限がないかなど)

独自のアプリやITツールが備わっていると一見利用しやすい印象を覚えますが、一方で、初めての操作が発生したり、接続利用環境が制限されたりなど、一定利用者のハードルとなることが想定されます。使い慣れたツールを使って、かつ、アプリ等のインストールなど独自環境の設定なしに利用できるオンラインヘルスケアサービスが適切かと考えらえます。

⑥オンラインヘルスケアサービス導入費用の比較

・適切そうな料金体系

安過ぎる料金・価格設定や無料・無償であることは導入ハードルを低くしますが、一方で、オンラインヘルスケアサービスの品質や提供価値も下がっては、良かれと思って導入したもののかえって良くない結果となります。類似サービスを提供している企業、複数社から見積りを取り比較、料金・価格設定の背景・理由を確認することで、自社の導入目的・方針に沿っている適切な料金・価格のオンラインヘルスケアサービスを選ぶ必要があると考えられます。

■オンラインヘルスケアサービスの比較・選び方まとめ

以上①~⑥の視点をまとめました。導入の目的や方針を踏まえ、濃淡を付けながら比較・選ぶことが望ましいと考えられます。また、必要に応じて、業界を良く知る方の助言アドバイスなども参考にしながら、価格料金や導入社数などの定数的な情報のみに偏らない比較検討をしていくことで、価値ある適切なオンラインヘルスケアサービス選びに繋げれるものと考えられます。

■日本人専門医のオンライン診療・医療相談サービスでより適切な受診行動や医療の内容を

オンラインヘルスケアサービス

弊社が提供するオンライン診療・医療相談サービスは、全診療科33科に対応しており、高度な専門性を持つ500人以上の日本人専門医が「オンライン受診勧奨」サービスを法人・企業向けに提供しています。(※法令遵守の視点から海外への「オンライン診療」は行っていません。)また、厚労省実施の研修を修了した医師が対応しています。
海外現地病院の受診前後に活用いただくことで、駐在員の医療不安解消やメンタルヘルスケアはもとより、病院の受診行動や医療の内容の適正化に繋げることで医療費削減に寄与します。医療費削減、福利厚生、健康経営、BCP対策として企業・法人に導入・利活用頂いております。

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編集者プロフィール

池田 宇大
池田 宇大株式会社Medifellow
岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。