イギリス、ロンドンでの生活事情・医療事情【永田貴子様の事例】

イギリスの日本語可病院クリニック

海外でのリアルな声を掲載するシリーズ、海外在住日本人の声。今回は、イギリス、ロンドンにあるPIB Employee Benefits社で勤務している永田貴子様にイギリス、ロンドンでの生活事情・医療事情についてお話を伺いました。PIB Employee Benefitsは、イギリスで従業員福利厚生全般にわたり革新的な商品とサービスを提供する大手ブローカーです。

【凡例】

●:インタビュアー池田宇大

■:永田貴子様

※記事内に記載のある具体的なサービス・製品名等はあくまで取材の中で個人の見解を伺ったものであり弊社として推奨等を行う趣旨ではありません。正確な情報については関連する企業・法人・団体等へお問合せ下さい。

●永田様はかなり長い期間イギリス、ロンドンで生活されていると思いますが、どのような経緯でロンドンでの生活に至ったのでしょうか?

■1990年から30年以上のイギリス・ロンドン生活になっています。日本の大学を休学し、イギリスに留学したのですが、日本の大学を3年以上休学することがルール上出来なかったため、3年目に日本の大学を辞めイギリスの大学へ切り替え、以降はずっとイギリスにいます。

●どのような理由でイギリスの大学へ切り替えたのでしょうか?

■初めは英語でコミュニケーションが難しかったのですが、1,2年で慣れてくると友人できて楽しかったです。また、日本と比べて人目を気にしない雰囲気があり、比較的自由に行動、発言している人が多いので個人的には過ごしやすいなと感じました。

●イギリスに来た当初は何か文化的な違いや慣習の違いなどで苦労されたことはありましたか?

■印象に残っている点として一つは食事についてです。よく「イギリスの料理はまずい」(※1)と言われるようにイギリスの料理はあまり美味しいとは感じませんでした。イギリス料理として有名なのはフィッシュ&チップスやパイ料理なのですが、当時はイギリス料理全般の評判が良くありませんでした。ただし、今は色々な国からの移民を受け入れている影響などもあってかレベルが上がってきている印象です。また、留学当時は日本食レストランや日本食の食材スーパーなどがたくさんありましたが、バブルの崩壊とともに激減し、今はまた増えてきている印象です。(※2)

※1 参考:iss留学ライフ「イギリスの食事がまずいって本当?場面ごとに具体的なメニューをご紹介!

※2 参考:日本貿易振興機構「英国(ロンドン)における日本食レストラン実態調査~日本食レストランへのインタビューから~

留学当時はイギリスも含めアメリカやヨーロッパ各国から留学生が来ており、色々なコミュニケーションスタイルや性格・気質の人がいたので、違いに苦労することもありました。イギリスの人の特徴か人柄がお互い分かるまでは一歩引いた距離感で接し、分かり始めると一気にフランクになると言うような特徴もあるように感じています。

イギリスに駐在員で来ている日本人の方などは働き方スタイルの違いに苦労されているのではないかと感じています。日本人はどんどん早くお客様に貢献できるようにと言う姿勢で仕事をすることが多いように思いますが、イギリスではワークスタイルと就業時間が比較的はっきりしているので、日本と同じようにはいかない場合もあります。

●イギリスの日本人駐在員の方も日本本社側へのレポート・進捗報告等もあり日本スタイルで駐在している中なので、大変そうですね。

■日本ではマネジメント経験がなかった方でも、イギリス駐在時はマネジメントをすることになりそういうケースだとより大変になるかと思います。また、本社側にはそのような雰囲気が伝わらない部分もあるので、ご苦労多いかと思います。

●イギリスにある日本食レストランはどれくらいの価格なのでしょうか?

■現地の日本食レストランは高級レストランの部類に入ります。日本食が好きなイギリス人の方も多く行きますが、例えば、寿司が6貫で日本円換算で5,000円~6,000円程度、お酒なども飲みながらしっかり食べると3万~4万円ほどになってしまいます。住宅など物価全体が高いので仕方がない部分もありますが高めですね。住宅などは、年々20~30%程度価格が上がっているので、投資用として中国の方が買って運用し売却し利益を得ていたりもするようです。

●永田様の場合は、将来的にイギリスから日本に帰国したいなどの意向はあるのでしょうか?

■老後のことを考えると日本に帰りたいなとは思っています。知り合いの日本人も同様の考えのようです。個人的には、年齢を重ねるに連れて食事面の嗜好も変わってきておりお味噌汁や白ご飯などが食べたいと言う食事面の理由も大きいです。ただ、年齢的にも日本で仕事を得ることは難しいのではないかと感じており今すぐには難しいのかもしれませんね。

●長いイギリス生活の中で、永田様自身何か病気にかかって困ったことはありましたか?

■15年ほど前に、舌に異常ができて、がんになる可能性があるいぼ、口腔上皮性異形成とイギリス人専門医から診断されたことがあり、幾度かレーザー治療を受けました。はじめはイギリス人専門医から説明されても病気についてあまり理解できませんでした。専門用語が多く専門医が話していることがあまりよく分からなかったからです。

●相応、イギリスでの生活も長くなり通常のビジネス英語も問題ない状況であったかと思いますが、それでも専門医の話は医学用語が多くなるため理解が難しいのですね。

永田貴子氏プロフィール

Oxford Brooks大学でMBA取得後、現地で保険ブローカー業界でキャリアを積み、現在は企業福利厚生へのコンサル業を行う大手ブローカ―PIB Employee Benefitsに勤務。

取材担当者
池田宇大
株式会社Medifellow

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編集者プロフィール

池田 宇大
池田 宇大株式会社Medifellow
岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。