医療費適正化の取り組み 都道府県の医療費適正化計画

記事「医療費削減の取り組み 日本の医療費約42兆円、20年前の43%増」の記載の通り年々国民医療費は増大し続けており、厚生労働省としても、医療費適正化の取り組みを推進しています。参考:厚生労働省「医療費適正化に向けた取組について

そのような中で、本記事では、医療費適正化のための取り組みとして、国の方針を受け都道府県が策定している「医療費適正化計画」についてまとめています。

■医療費適正化計画とは?

医療費の伸びを抑え医療費を適正化するために国、都道府県が策定しています。2008年に5か年計画として、第一期医療費適正化計画がスタートし、その後、 第二期医療費適正化計画を経て、2023年現在は、 第三期医療費適正化計画の期間中となっています。

国が定めている医療費適正化基本方針の内容に準じた内容として、各都道府県が医療費適正化計画を策定します。医療費適正化計画の中では、各種項目の数値目標を設定し、医療費適正化の取り組みや進捗の管理を行っています。

■医療費適正化計画にある項目や取り組みは?

主に以下のような項目や取り組みに対して目標が定められています。中には、企業や従業員、個人としても取り組みが出来る項目もあるため、参考になるかと思います。

①県民の健康の保持の推進

項目概要
a.特定健康診査・特定保健指導の実施率向上特定健康診査・特定保健指導の実施率増など
b.生活習慣病・メタボリックシンドローム対策メタボリックシンドロームの該当者や予備群の減少など
c.喫煙率の減少生活習慣病の発症予防のために喫煙者の減少や受動喫煙の割合低下など
d.予防接種率の向上感染症等の予防のためのワクチン接種など
e.生活習慣病等の重症化予防高血圧、糖尿病など
f.その他予防・健康づくりの推進がん検診受診率の向上など

②医療の効率的な提供の推進

項目概要
a.病床機能の分化及び連携並びに地域包括ケアシステムの構築医療連携や地域包括ケアシステムの構築など
b.後発医薬品の使用促進後発医薬品の使用割合増など
c.医薬品の適正使用の推進かかりつけ薬局の推進や重複投薬等の是正など

■医療費適正化計画の参考

高知県「第3期高知県医療費適正化計画

鹿児島県「鹿児島県医療費適正化計画(平成30年3月)

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編集者プロフィール

池田 宇大
池田 宇大株式会社Medifellow
岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。