製薬メーカー 海外駐在 アメリカ三大都市シカゴ有するイリノイ州へ 佐々木将也様の事例

現地での教育、医療、文化など生活に関する不安や課題、生の声を連載するシリーズ「海外駐在員・海外在住日本人の声」今回は、数年前までアメリカ・イリノイ州に2年間駐在経験がある佐々木将也様にお話を伺いました。

【凡例】

●:インタビュアー池田宇大

■:佐々木将也様

※記事内に記載のある具体的なサービス名や医療機関名はあくまで取材の中で伺ったものであり弊社として推奨等を行う趣旨ではありません。正確な情報については当該企業・法人へお問合せ下さい。

●今回のアメリカ・イリノイ州へ駐在する前に海外駐在や海外生活の経験はありましたか?

■3か月間ですが、中国、台湾、韓国へ短期的に駐在していました。それまで海外に住む経験がなかったため、その短期駐在のお陰で海外に住む心理的ハードルが下がりました。

●一方で、今回は中長期的な海外駐在で、生活の立上げなど苦労されたのではないでしょうか?

■前回の短期駐在の際は、日本の家は借りたまま、スーツケース二つ持ち、ホテルで生活していたので、旅行のような形でした。今回は、2年間の駐在であるため、アメリカ・イリノイ州での生活の立上げは大変でした。ビザを取ったり、住居を探したり、社会保障番号や自動車免許の取得など会社のサポートは有りましたが、これらを揃えないといけない点が短期赴任とは異なりましたね。

アメリカ・イリノイ州駐在当初は、職場での人脈づくり、人間関係を作ることも労力がいりました。同じ職場には日本人が少ないので、英語でコミュニケーションするのですが、どんどん何をしたいとか意思を伝えながら能動的に動いて行かないといけないと感じていたため、どんどんコミュニケーションを図りました。

また、駐在中に家のインターネット等の修理等を業者に依頼・連絡しても、時間通りに来ないことやその日のうちに来ないことなども多く、カルチャーの違いを感じました。

●そのような中で、日本との働き方の違いや特徴など何か感じた点はありましたか?

■アメリカは日本と比べて職務の責任範囲が明確だなと感じました。日本では、教育的観点や成長機会も考慮してある程度曖昧なまま比較的柔軟に業務を行い、成長に合わせて新しいレベルアップした業務を与えるような雰囲気がある印象ですが、その点、アメリカでは採用の段階から業務内容や責任も明確であるなという違いを感じたのが印象的でした。(※1)

※1 参考:リクルートマネジメントソリューションズ「ジョブ型雇用とは

●佐々木様の場合、アメリカのイリノイ州に駐在したと伺いましたが、日本人はそれなりにいたのでしょうか?

■アメリカ三大都市であるイリノイ州・シカゴ(※2)から車で一時間程の場所にあるノースブルックという場所が職場で、郊外でしたが、近くにはアーリントンハイツという日本人が多く住むエリアなので、シカゴ近郊には日本人もそれなりにおりました。(※3)あくまで私見ですが、土地や家賃がニューヨークやロサンゼルスと比べると比較的安かったからでしょうか。2,000ドルくらいで2bed+2bath(※4)でリビングがある部屋に住むことが出来ていました。

※2 参考:Wikipedia「アメリカ合衆国の主な都市人口の順位

※3 参考:在シカゴ日本国総領事館「管内の在留邦人数の状況

※4 参考:いえらぶコラム「海外の間取りの表記は日本と違う

●アーリントンハイツには、日本食レストランや日本人向けの飲食店などはありましたか?

■居酒屋やラーメン屋、寿司屋などがあったかと思います。特にラーメン屋と寿司屋は多い印象です。でも、例えばラーメンは当時日本円換算で2,000円程度、ディナーでステーキなどを食べると5,000円程度かかり、今はもっと高くなっているのではないかと思います。

●日本人向けの医療機関、病院、クリニック等はありましたか?

■日本クリニックと言う医療機関が有りました。幸い駐在中に病気の発症やケガなどなかったのですが、健康診断や新型コロナワクチン接種のために受診したことがあります。

また、日本語対応可能な歯科もありました。歯科矯正が当時は日本よりも安く、当時60万円くらいの料金となっており、さらに自分の場合は保険適用のためそれより低い自己負担で受けることができました。

●歯科も保険適用になる保険に加入していたのですね。

■その通りです。アメリカの医療費が高いからか(※5)と思いますが、キャリア採用においても福利厚生で会社で加入する保険の内容の重要性が高いようで、説明会等では長く丁寧に説明する場面もありました。

※5 参考:弊社記事「アメリカの医療費等のまとめ(ニューヨーク/ロサンゼルス/ホノルル/グアムの医療費や入院費、保険について)

●日本国内では医療制度上、比較的自己負担低く良い医療を受けることが出来るので、会社選びで重要視される項目ではないですが、アメリカでは医療費の違いからもとても重要な要素になっていそうですね。

佐々木将也氏プロフィール

大学を卒業後、製薬メーカー勤務。2年のアメリカ・イリノイ州での駐在を経験。

佐々木将也様

取材担当者
池田宇大
株式会社Medifellow

オンライン診療・医療相談
海外駐在員向け日本人専門医によるオンライン医療相談やメンタルヘルスケアは【オンライン診療・医療相談サービス Doctorfellow 】をご検討ください。10,000件以上の相談実績有。総合内科、精神科(心療内科)などほぼ全ての診療科33科に対応しており、200人以上の日本人専門医がオンラインで医療相談サービスを提供します。
オンライン医療相談
オンライン医療相談

【法人向け診療・医療相談webサイト】

【個人向け診療・医療相談webサイト】

【弊社Webサイト】

編集者プロフィール

池田 宇大
池田 宇大株式会社Medifellow
岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。