小児科専門医の海外オンライン医療相談・セカンドオピニオン事例
こちらの活動事例では主に海外日本人(駐在員等)向けオンライン医療相談サービス”Doctorfellow”の活用事例や弊社Medifellowの活動についてお知らせしております。今回はてんかんの可能性を指摘された小児科の患者様の小児科専門医によるオンライン医療相談事例について記載します。
Contents
【小児科専門医のオンライン医療相談前の状況や背景】
海外在住のお子様。てんかんを疑う動きをすることがあり心配となり現地病院受診。可能性が否定できないと言うことで専門医への受診を推奨されたものの予約が数か月後となるため、より早期に相談、必要に応じて帰国判断等を行いたく小児科専門医へオンライン医療相談・セカンドオピニオンの依頼がありました。
【てんかんについて】厚生労働省Webサイト「知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス」からの引用
てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。原因は様々で、脳腫瘍や頭部外傷後遺症などの明らかな原因がある場合は「症候性てんかん」、原因不明の場合は「特発性てんかん」と呼ばれます。治療は適切な抗てんかん薬を服用することで、60~70%の患者さんでは発作は抑制され通常の社会生活を支障なくおくれます。一方、抗てんかん薬では発作を抑えることができず、「難治性てんかん」として複数の抗てんかん薬の調整や外科治療などの専門的なてんかん治療を必要とする場合もあります。
【オンライン医療相談(セカンドオピニオン)の小児科専門医の回答とその後】
Doctorfellowの小児科の専門医がセカンドオピニオン(オンライン医療相談)で回答。各種画像検査データなど医療情報を受領・確認、同様にてんかんが否定できない旨の回答や他質問回答、ならびに、日本帰国時の病院への紹介状作成。最終的には帰国判断をされ日本国内の病院に受診されました。
上述のように適切なオンライン医療相談、セカンドオピニオンの介入により、適切な受診行動や病名、治療方針の選択に繋がり、結果的に、医療費の縮減や治療期間の短縮、予後の向上に寄与する可能性があります。ご不安な際は専門医による弊社海外向けオンライン医療相談サービスDoctorfellowにお気軽にご相談下さい。
しょうにか【小児科】
小児科学の診療科目名。内科から分離独立したのは19世紀後半で、ドイツなどでみられた。日本では、ドイツに3年間留学して小児科学を専攻した弘田長(ひろたつかさ)(1854―1928)が1888年(明治21)帰朝し、帝国大学医科大学の内科で小児科を担当し、翌年末に小児科の教授になったのが最初である。なお、外科から分離独立した小児外科では、おもに新生児を含む小児の先天異常と悪性腫瘍(しゅよう)を扱っている。
小児科とは、子供が生まれてから成人に達するまで、その間の健康を管理するところである。この場合の健康とは、単に病気がないというだけでなく、絶えず発育、成長している子供が肉体的、精神的、さらに社会的に正常であり、非常によい状態であるという意味である。したがって、小児科の仕事は二つに大別される。一つは、疾患すなわち病気を治療することであり、もう一つは、病気にならないように予防して積極的に健康を管理することである。病気を治療するのが治療小児科であり、病気の予防と健康管理は小児保健の役割である。
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
編集者プロフィール
- 岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。
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