泌尿器科専門医の海外オンライン医療相談・セカンドオピニオン事例
こちらの活動事例では主に海外日本人(駐在員等)向けオンライン医療相談サービス”Doctorfellow”の活用事例や弊社Medifellowの活動についてお知らせしております。今回は腎細胞がんで海外で治療予定の患者さんの泌尿器科専門医によるオンライン医療相談事例について記載します。
Contents
【泌尿器科専門医のオンライン医療相談前の状況や背景】
海外在住の50代女性。腎細胞癌、多発骨転移ありと診断され、腎摘出手術を終え、分子標的薬等での治療を泌尿器科の主治医から推奨されたが、現在のがんの進行度合いや今後の治療方針の妥当性について家族からセカンドオピニオン、オンライン医療相談依頼が泌尿器科へありました。
【腎細胞がんについて】
腎臓は上図のオレンジのような位置にある臓器で、腰より上の背中側に位置、左右に一つずつある人の握り拳大の大きさの臓器です。血液をろ過、尿にする、血圧を調整するなどの機能がある臓器です。
そのような腎臓の腎実質の細胞ががん化したものが腎細胞がんと呼ばれます。女性より男性の方がかかる割合が多く、近年は健康診断や他の病気での検査により発見されることが多く、早期発見早期治療により根治可能ながんです。肺や脳、骨などに転移先のがんが先に見つかり、結果的に腎細胞がんが発見されるケースもあります。
【オンライン医療相談(セカンドオピニオン)の泌尿器科専門医の回答】
検査等のデータや診療情報を受領、Doctorfellowの泌尿器科専門医がオンラインセカンドオピニオン(オンライン医療相談)で回答。現地泌尿器科主治医の診断や治療方針がおおむね妥当であることを示しつつ、腎細胞がんのリスク分類、治療薬選択に繋げるために必要な検査や骨転移のレベルを知るために必要な検査を示唆したり、薬物治療をする前に骨転移に伴う疼痛緩和目的で放射線治療をまず行うことや、それでもなお疼痛が残る場合に可能性のある薬剤や骨折予防の薬剤等を推奨提示しました。
このように、海外で治療を受ける前にその内容の妥当性について問合せいただくと、安心して医療を受けることができると思います。日本人の専門医に診てもらうために帰国する費用、時間が必要ないのがオンライン・セカンドオピニオン(オンライン医療相談)の利点です。また、その領域の専門医から細かい治療オプションについても提示させていただくことで、治療の費用軽減や手術後の予後向上に寄与するケースもあります。ご不安な際は専門医による弊社海外向け高度専門オンライン医療相談サービスDoctorfellowにお気軽にご相談下さい。
泌尿器科
ひにょうきか
臨床医学の一分科で、診療科目としては比較的新しいものである。泌尿器科学urologyを直訳すれば尿学となるが、実際には尿の分泌と排泄(はいせつ)に関係のある臓器(腎臓(じんぞう)、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道)の疾患を診療し、あわせて男性の性器である睾丸(こうがん)、副睾丸、精管、精嚢(せいのう)、前立腺(せん)の疾患も取り扱っている。婦人の場合は、尿路の疾患は泌尿器科、性器の疾患は婦人科で扱う。また腎疾患のうち、腎炎やネフローゼは内科、性病のうちで淋疾(りんしつ)以外は皮膚科、脱腸や痔(じ)は外科でそれぞれ診療することになっている。
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
編集者プロフィール
- 岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。
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