シンガポールへの駐在。緊急の歯科受診。―WongiPark様の事例―

現地での教育、医療、文化など生活に関する不安や課題、生の声を連載するシリーズ「海外駐在員の声」今回は、数年前にシンガポールで駐在員経験のあるWongiPark様にお話を伺いました。

【凡例】

●：インタビュアー池田宇大

■：WongiPark様

※記事内に記載のある具体的なサービス名や医療機関名はあくまで取材の中で伺ったものであり弊社として推奨等を行う趣旨ではありません。正確な情報については当該企業・法人へお問合せ下さい。

●当時のシンガポール駐在よりも以前に、Park様は、海外駐在や海外留学など海外での滞在、生活経験はありましたか？

■フィリピンで１カ月ほどインターンしたり、中国の北京に交換留学で生活していた経験もあります。

●いくつもの言語でコミュニケーションができそうですね。

■日本語、中国語、英語でのコミュニケーションは可能だと思います。

なお、自身の国籍は、韓国籍になるのですが、韓国語のコミュニケーションは厳しいです。

●トリリンガルですね。

■その関係から、以前は日本の職場で会話している時に英語の文法で日本語を話してしまっていた時があったようで日本語が分かり難いと言われた時もありました。

●海外生活経験があるので、苦労は少ないかもしれませんが、シンガポール赴任・駐在時に困ったことや大変だったことはありましたか？

■一つは住居探しが大変でした。不動産仲介業者等も利用せず、なんとか自力で探し、家賃が当時で月6万円ほどのシェアハウス（※1）に入居しました。

※1 参考：在シンガポール日本人向けのライフスタイル専門メディアSingaLife「【2022年版】シンガポールのシェアハウス事情！家賃や部屋の探し方など一挙公開！」

もう一つは現地の医療機関受診です。現地の歯科の医療機関についてあまり知らないので困りました。マリーナベイサンズの屋上で知人友人と遊んでいる際に、見えにくい透明な壁に非常に強い勢いで衝突してしまい、歯が折れて神経が見えるような状態になってしまったことがありました。現地の歯科を探し受診に至ったのですが、説明もなくいきなり一般目線では見たことのないような器具で処置をされそうになったため、不安になり、処置を取りやめてもらいました。

●日本の場合、しっかりと説明し丁寧に進める傾向がありますが、説明なしとなると不安になりますね。その後の対応はどのようにされたのでしょうか？また、医療費、治療費の支払いはどのようにされましたか？海外旅行保険等に加入されていたのでしょうか？

■帰国まで２週間程度に迫っていたタイミングだったため、致し方ないので歯が折れている状態のまま何とか過ごし、帰国してから歯科を受診し治療をしました。特に海外旅行保険等にも加入していなかったため、シンガポールでは自費で対応しました。

●診察だけとなりましたが、歯科の医療費、治療費はいくらくらいかかりましたか？

■シンガポールでの歯科の医療費、治療費（※2）については覚えていません。色々な知り合いがいたので、良い病院を聞くこともできましたが、病院選びの基準が人によって、国籍によっても異なっているので、自分に良い病院クリニックをどう探し選ぶかは難しいと感じましたね。

※2 参考：お口の生態系放送局「治療費はほぼ自費？！お口ケアの国“シンガポール”」

また、中国、北京の大学へ留学していた頃にも風邪をひいて医療機関にかかろうとしたこともありました。当時10年ほど前は日系の病院やクリニックも少なく（※3）、一方で、現地系の医療機関に対する不安の声も多々聞いていたため受診するのも不安なため、日本から持参していた風邪薬で対処しました。

※3 参考：在中国日本国大使館「病院・医療機関リスト（北京市、天津市）」

さらには、以前カンボジアに旅行で行った際は、パスポートや財布などの盗難被害にあいました。その時、在カンボジアの韓国大使館へ行き、韓国語は自身が難しいため、英語でコミュニケーションをしようとしましたが、大使館員の方々は英語が厳しく、コミュニケーション取れなかったことがありました。海外へ行った際、色々な意味で情報やコミュニケーションが大事だなと感じました。

WongiPark氏プロフィール

大学時代に中国・北京への留学経験あり。新卒で旅行関連会社に入社し、シンガポール駐在を経験。現在は、海外人材の紹介/派遣事業やオフショア事業を行うエンアジア株式会社 代表取締役。

取材担当者
池田宇大
株式会社Medifellow

【法人向け診療・医療相談サービスwebサイト】

【個人向け診療・医療相談サービスwebサイト】

【弊社Webサイト】