頭頚部外科の海外オンライン医療相談・セカンドオピニオン事例
こちらの活動事例では主に海外日本人(駐在員等)向けオンライン医療相談”Doctorfellow”の活用事例や弊社Medifellowの活動についてお知らせしております。今回は甲状腺がんで海外で手術予定の患者さんの事例について記載します。
【オンライン医療相談前の状況や背景】
海外在住の30代女性。半年ほど前から扁桃炎があり病院を受診、薬の服用で炎症自体はおさまったものの違和感が引き続きあったため専門医に受診。精密検査を行ったところ甲状腺がんと診断され、全摘出術の適用となりました。患者様としては、この全摘出術適用の妥当性や術後の対応について知りたくオンライン医療相談・セカンドオピニオンの依頼がありました。
【甲状腺がんについて】
その名前の通り、甲状腺に生じるがんのことを指しており、上のイラスト、喉仏の下にある蝶型の臓器になります。甲状腺がん自体はがんの中でも頻度が少なく、がん全体の1%程度で、女性の方が男性よりも罹患しやすいです。甲状腺がんの9割を占める甲状腺乳頭がんは、早期ではしこりを感じるのみで進行もゆっくりしており、健康診断等で早期発見、治療となることが多く、がんの中でも良く治りやすいがんと言う位置付けになっています。
一方で、甲状腺はホルモンを分泌、体全体の働きを助ける役割も担っているため、手術の範囲によっては、ホルモンが分泌されなくなってしまうため永続的にホルモン薬を飲まなければいけない場合もあります。
【オンライン医療相談(セカンドオピニオン)の回答】
Doctorfellowの頭頚部外科の専門医がセカンドオピニオン(オンライン医療相談)で回答。全摘出を行うか部分摘出を行うかについての一般的な考え方の海外での違いや日本で諸判断のために必要な追加検査と判断基準について提示、術後に必要な検査等も提示しました。
このように、手術を受ける前にその内容の妥当性について問合せいただくと、安心して医療を受けることができると思います。日本人の専門医に診てもらうために帰国する費用、時間が必要ないのがオンライン・セカンドオピニオン(オンライン医療相談)の利点です。また、その領域の専門医から細かい治療オプションについても提示させていただくことで、手術の費用軽減や手術後の予後向上(定期的な病院受診やホルモン薬の服薬費用等)に寄与する可能性があります。ご不安な際は弊社海外向け高度専門オンライン医療相談サービスDoctorfellowにお気軽にご相談下さい。
編集者プロフィール
- 岐阜薬科大学薬学部卒、薬学士。医療機関の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に従事。その後、HR業界で採用支援コンサルティングを経験。海外駐在員や日本人現地採用、外国人の転職などクロスボーダーの転職・就職支援に従事。
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