アフリカ(ケニアなどアフリカ東部)渡航・入国時に推奨されるワクチン(予防接種)

アフリカ地図

※本記事の最終更新日 2023年6月

アフリカ(ケニア等アフリカ東部)への赴任・渡航時に接種が推奨されるワクチン(予防接種)、駐在中に気を付けたい感染症・病気についてまとめております。

※他のWebサイト等の情報を参照、一般的な情報提供での掲載です。

■アフリカ東部に滞在時、気をつけたい病気は?

・アフリカ東部では、細菌(サルモネラ感染症、腸チフス、コレラ、赤痢 等)、ウイルス(A型肝炎 等)、寄生虫(アメーバ赤痢、ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)等)などの様々な原因で腸炎が起こります。

・コレラも流行しており、半日で死に至ることもあるので注意が必要です。

・アフリカ東部のいくつかの国では黄熱のリスクもあります。

・マラリアやデング熱など蚊や吸血昆虫等を媒介とした感染症にも注意が必要です。

・エチオピアからセネガルに至る赤道アフリカ地域は髄膜炎ベルトと呼ばれ、この地域では髄膜炎菌性髄膜炎が流行します。

詳細は、厚生労働省「アフリカ東部  気候と気をつけたい病気、受けておきたい予防接種、持っていきたい薬」をご確認下さい。

■(成人)アフリカ東部入国の際に必要なワクチン・予防接種

アフリカ東部のいくつかの国や一部の地域は黄熱流行地域ですので、
渡航先や経由地によっても、入国する際に黄熱の予防接種証明書が必要となる場合があります。

アフリカ東部でかかりやすい感染症の対策に、髄膜炎ワクチン、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、破傷風ワクチン、の接種が推奨されています。犬や野生動物との接触が予想される場合には狂犬病ワクチンの接種も推奨されています。ここでは、髄膜炎と黄熱についてご紹介します。

(1)黄熱病とは?ワクチンについて

  • 感染経路

蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることでかかる全身性の感染症です。

  • 症状

発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などの症状が出ます。

  • ワクチンについて

黄熱ワクチンは汚染地域に旅行する10日前までに接種しなければならず、
他の注射生ワクチンと黄熱ワクチンの接種間隔は4週間必要です。

  • アフリカで黄熱に感染する恐れのある国
アフリカ地域アンゴラ、ウガンダ、エチオピア、カメルーン、ガーナ、ガボン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、コートジボワール、シエラレオネ、スーダン、セネガル、赤道ギニア、中央アフリカ、チャド、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、南スーダン、リベリア、モーリタニア

(2)髄膜炎とは?ワクチンについて

年間30万人の発症者に対して3万人が死に至る致死率の高い病気です。感染症法では5類に分類されています。

  • 感染経路

患者の咳やくしゃみで生じた飛沫が気道に入り、血中から髄膜に達して、炎症を起こします。

  • 症状

1~14日の潜伏期間の後に、頭痛、発熱と、首を動かしにくくなる硬直が起こります。髄膜だけでなく、全身に細菌感染が及んでいるので、急激に症状が悪化したり、精神状態が変化することがあります。治療しなければ例外なく死に至ります。

  • ワクチンについて

ワクチンが有効です。日本では平成27年5月からワクチンが使用できるようになりました。

  • アフリカで髄膜炎に感染する可能性のある地域

(参照:厚生労働省検疫所  黄熱髄膜炎菌性髄膜炎

■(子ども)アフリカ東部(ケニア)滞在、入学の際に必要なワクチン、定期予防接種

アフリカ東部のケニアを例にご紹介します。
渡航前には、日本で定期予防接種として行われているワクチン接種に加え、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、髄膜炎菌(4価)ワクチンの接種が推奨されます。

ケニアの学校の入学前にはワクチン接種歴の提出を要求される事が多いですが、何を必須とするかは学校によって違いがあります。一定した規則は無いようです。

アフリカ東部(ケニア)の小児ワクチン定期予防接種

 1回目2回目3回目4回目
BCG出生時   
ポリオ*出生時(OPV)6週(OPV)10週(OPV)14週(OPV+IPV)
DPT-HepB-Hib**6週10週14週 
麻疹9月18月  
ムンプス(おたふく風邪)実施されていない   
風疹(ふうしん)9月18月  
肺炎球菌6週10週14週 
ロタウイルス6週10週14週 
黄熱9月   
HPV10歳初回から6ヶ月後  
(引用:外務省 世界の医療事情 アフリカ ケニア

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編集者プロフィール

小原万美子
小原万美子
人と組織の可能性が最大化する環境を拡げることをミッションに広報・マーケティングを行う人間。大阪教育大学卒業。卒業後は教育事業会社で広報・採用広報を行い、その後飲食業界向けDX企業にて広報を担当。同時に、日本の誇れる医療を世界中に届けるビジョンに共感し、広報担当として株式会社Medifellowに参画。記事制作、マーケティング、SNS運用、グラフィックデザインを行っている。