私が、Medifellowのサービスアイデアに着眼したのは、2013年にフィラデルフィアで行われた学術集会の帰りの出来事でした。その時、経由地として訪れたJFK国際空港で出会ったニューヨーク在住日本人の方に、私の職業が「医師」であることを明かすと、体調を崩されたご家族をもつその方は、「私は日常会話レベルでは英語を話すことができるが、病気の症状や診断結果など専門的なことになると、難しくてわからない。NYでは探しても日本人の医師には出会えない。是非あなたに、ニューヨークで仕事をして欲しい」というお話をされました。
その時私は、Webで日本から遠隔診療できたらこの問題は解決するのではないか、と思い、以来ずっと多角的視点でサービス提供の可能性について検討してきました。近年、国内を対象にWeb上の遠隔診療を提供する企業や病院も現れており、遠隔診療について厚生労働省の指針が示されるなど、Web上での医療環境は整備されつつありますが、在外邦人を対象としたサービスは多くありません。
当社の名前に込めた「fellow」には、「同胞」という意味があります。海外で健康不安に悩まれる患者様に「同胞の医師」から質の高い医療情報を便利に提供したいという想いのもと、私は臨床家・臨床研究者としてのキャリアを生かし、セカンドオピニオンを軸としたWeb上での医療相談サービスを「Medifellow」として世に出すことを決意致しました。
代表取締役 CEO
代表取締役 CEO 医師
丹羽 崇 Takashi Niwa
2005年愛知医科大学医学部卒業。2017年神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科および倉敷中央病院呼吸器内科にて臨床研究管理者・呼吸器インターベンション指導医を兼務。総合内科専門医・指導医、呼吸器専門医・指導医、気管支鏡専門医・指導医などの資格を有するほか、世界肺癌学会、欧州呼吸器学会、米国胸部学会など国内外学会での活動実績や受賞歴を複数有する。現在も診療ガイドライン作成委員や厚生労働省難病指定疾患研究班委員を務め、胸部血管内治療や気管支鏡診断・治療の発展に努めている。
取締役 COO 薬学士
池田宇大 Udai Ikeda
2008年 岐阜薬科大学薬学部卒業。病院の経営コンサルティングを経験。大学病院や自治体病院、公的病院の経営改善に通算30病院程度従事。実績病院が総務省の経営改善事例集掲載。県庁職員向け講師や他研修会講師多数。その後HR業界で採用支援コンサルティングを経験。クロスボーダーの転職・就職支援に従事。
執行役員 CMO 医師
田畑恵里奈 Erina Tabata
2011年京都府立医科大学医学部卒業。2011年より国立病院機構東京医療センターに、2016年より神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科にて呼吸器内科医として診療に従事。呼吸器専門医、総合内科専門医の資格を有するほか、国際学会での複数発表歴があり、アジア太平洋呼吸器学会での受賞歴を有する。